dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

洋画

2022/7

・「劇場版メイドインアビス深き魂の黎明」 え~~~なんだか反応に困る映画である。 「メイドインアビス」という作品それ自体は存じておりましたが、原作マンガもテレビシリーズの方も全く触れたことはなかった……とまあ、このように持って回った書き方から…

愛雷

「ソー:ラブ&サンダー」 う~んビミョー。 決して楽しくないわけではない。 んが、笑えるものもあるにはあるが滑ってるギャグの天丼や、そもそもそういった物語上は不要ですらある笑かせ要素で尺取りすぎ。ラッセル・クロウの出オチ=ゼウスのパートとかほ…

リコピス

「リコリス・ピザ」 今回ではっきりしたのだけれど、自分にポール・トーマス・アンダーソンの映画は合わない。特別嫌いなわけではない。むしろ良い映画を撮る才能ある監督だと思う。 今回にしても冒頭からさら~っと長回しして見せたり、撮影そのものやレン…

2022/6

「LION/ライオン 〜25年目のただいま」 なんか普通に良かった。普通に良かった過ぎて特に書くことがない…。 「光る眼(1995)」 今見返すとクリストファー・リーブ主演だったりマーク・ハミルが出ていたり、役者の面でも「あー」となる。 つまらないというわけ…

202107

「バリー・シール アメリカをはめた男」 なんかやたらカメラワークが特徴的だな、と思ったらダグ・リーマン監督だったんですな。こんなにギャグセンス高かったっけ、と思うほど爆笑ポイントが結構あって今年観た映画の中では一番笑ったかもしれない。 無重力…

トップガン マーヴェリック

本当は「犬王」観たかったんだけど、近所のシネコンでやっておらず、夜勤明けでもありさすがに遠くまで行くモチベーションがなかったので近所のシネコンでやってた「トップガン」を観る。だもんで、予告編までは割とウトウトと微睡んでいたりもしたのだけれ…

不思議博士の多言世界解釈

というわけで「ドクター・ストレンジMoM」。公開二日目に観に行き、その日のうちに感想を書いてはいたのだけれど、あまり自分で納得のいくものがでてこなかったので下書きに留めておいたのですが、「サム・ライミのすべて」をちょろっと読んだり、もう一度映…

2022/4

「アデライン、100年目の恋」 悪くないけれど、目新しさはない。それでも小奇麗にまとまっているとは思うけれど。 主役の人どっかで観たなーと思ったら「かごの中の瞳」でしたか。この女優さんブレイク・ライヴリーは演技達者で、表情の機微が上手いので彼女…

蝙蝠男と旧蝙蝠男(ポストクレジット)

ここまで影の薄いMCU映画って「インクレディブルハルク」以来じゃなかろうか。いや、正確にはMCUラインに組み込まれているのが極めて曖昧というか、ノーウェイホームという結節点があるのと最後にMCUラインの人が雑に合流してくるので無関係というわけではな…

☆☆☆☆☆

やってることがGTAで手配度5にして逃げるというプレイングそのまんまなんですが。 久々に観た映画がなぜか「アンビュランス」という、アカデミー賞でもないんでもないどころかシネフィルには嫌われがちなベイ映画なのは自分でも謎。まあ自分のような人間に…

2022/3

「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」 思っていたよりも良かった。スポーツにおける性差、というか男女の(生物学的・社会的)性差を問いつつ、本質はマイノリティに向ける視座。でなければ、アラン・カミングをあそこに配置すまいて。というか、アラン・カミン…

2022/2月

「ホーンテッドマンション」 この時期のCG黎明期の疑似ワンカットの繋ぎ目を見るのが、なんともはや奇妙な感覚が。シームレスにその境目が浮かび上がってくるという。特にラストの車内からズームアウトして車全体を俯瞰していくシーンね。 この三年後にキュ…

2022/1

「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」 原作知らないけれど「こういうのでいいんだよ」感 「プロフェッショナル」 そして「こういうのがいいんだよ」感 「グッドモーニング・ベトナム」 いや、まあこれ傍から見たらロビン・ウィリアムズ完全…

老いには勝てなかったよ…

「クライ・マッチョ」……誰かこの映画を肯定的に批評した文章をください。自分ではちょっと無理だった。 ていうかこれやっつけ仕事じゃないのかいイーストウッド翁?そうだと言ってよバーニー…。 もしそうじゃないのだとしたら、ちょっと見てられない。けどウ…

家なき蜘蛛男の青臭さが持つ可能性

「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」 正直に言うと今回のスパイダーマンには色々と困ってしまった。まず長い、というのはもう仕方ないというか今回に関しちゃまあ十分まとめた方だろうというのはあるのだけれど、それはかなり多めに見ているからであっ…

2021/11+12

「グリーンブック」 彼我越境の物語としては面白いし、ある種のロード―ムービー的に、まあ題材が題材だけにその背後に潜む(潜んでない)問題は根深いのだけれども、しかし割とオーソドックスなウェルメイド(?)なつくりになっているような気がする。 良い…

大虐殺と呪術

ここ一ヵ月忙しくて映画を観る暇がないにもかかわらず大作だけでもどんどん詰まっていくにつけ、これは早めに消化していかないと、と思い夜勤明けにもかかわらず2本ハシゴしてきましたよ、ええ。 というわけで「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」…

オンライン試写会

「ドント・ルック・アップ」観ました。 どこの国も自分の国の惨憺たる(政治)状況に頭を悩ませているのだなぁ、と「心中お察しします」と申し上げたくなってくる。 コメディであるのでこの映画にとって重要な価値基準として笑えるか笑えないかというのがあ…

エターナルズのどうでもよさ

最近、映画館に足を運ぶ理由がほぼMCUになってしまっている。まあ単純に近所のシネコンでやってるのがそれくらいだからというのと、寒くなってくると腰痛持ちの自分は2時間椅子に座りっぱなしというだけでも割とハードワークであるからして、というのもある…

2021/10月

「カクテル」 題材というものはなんでもいいのだろう、というのがはっきりしたところはある。 要するに、カクテル作るだけの映画でなぜここまで盛り上がるのかというと人間ドラマだからだということだ。テレビで観たのでカットされたシーンがかなりあると思…

2021/9

「ミッドナイト・スペシャル」 なんかこう…シャマランみたいなバランスというか。映像の小奇麗さはなんとなく「シグナル」っぽさもあって、この辺は世代的なセンスなのかもしれないのだけれど、なんだか妙な感じ。 とはいえアバンからタイトルがの出し方(主…

西洋的想像力を越えて

「シャン・チー/テン・リングスの伝説」観てきた。 MCUの映画の中ではまず間違いなく屈指の作品だということ。「アベンジャーズ」を除く単体キャラ映画の中なら一番好きだと思う、これ。 「黒い司法」の監督ということで期待しつつ、アクション要素とかどう…

2021/8

今月、劇場以外で観た映画が1本!マジか・・・ 「暗くなるまで待って」 脚本と演出が何気に凝っている。 冷蔵庫のこととか、そもそも盲目の人を主人公にすることで空間を限定させる(んまあ、なんというかこれは非常に社会抑圧的なあれこれもあるのかもしれ…

新生自殺部隊

「ザ・スーサイドスクワッド」(以下「ザ」観てきた。前作(というかリブート前)やハーレクイン単体の映画とのつながりはどうなっているのか、とか考えだすより先に映画にドライブさせてくれた時点この映画の勝ちである、ということは言っておいた方がいいかも…

フリーガイ

観てきた。「スーサイド~」とかほかにも観たいものはあったのだけれど、夏休みもあってか平日にもかかわらず人が結構いたので連続で観るのは止めておきました。 というか、座席数が半減しているので朝に座席を確認した時点でほとんど埋まっていただけなので…

フィクションにおいて間諜はいくら持ってもよろしいものとする

忍者(NINJA)しかりセクターほにゃららしかり。まあ今更すぎるんだけれど。 てなわけで「ブラック・ウィドウ」 全体的にエモい、この映画。 エモい。この言葉を使ったが最後、あらゆるディティールは精彩を欠き本来内在していたであろう意味をはぎ取り「なん…

ゴジラVSゴリラ

主は言われた。「KOM」を楽しめた者だけがこの映画を楽しみなさい、と・・・。ていうか「KOM」にネガティブ評価してた人って「ゴジラVSコング」観てどう思ったんでしょうね。 今回はIMAX3Dで観たのだけれど、アトラクションを意識したカメラワークが結構ある…

202106

「ガンダムW エンドレスワルツ特別編」 そもそもガンダムWは一部界隈のネタとしてしか知らないので話の流れはCV大塚明夫のナレでなんとなくつかむ程度という体たらく。じゃあなんで観たのか、と言われると「なんとなく」以外にないのですが。 まあ腐女子のお…

毛根抜刀

久しぶりに劇場で映画を観る。緊急事態宣言がどうこう、というのはまあ正直そこまで自分には関係がないのですが、この一年で映画を観るモチベーションが著しく下がっていることは否めない。 なので映画鑑賞のリハビリに、と思い今回は軽め?の映画をチョイス…

20215

「隠し剣 鬼の爪」 緒形拳はともかく、どちらかというと柔らかい空気感を持ってる役者たちの必死な演技が楽しい。 侍という矜持とかち合う鬼の爪。侍という、美しく()誇りある生き方を相対化する、ある種のカウンター。 朱に交われば赤くなる、ではありませ…