本国ではあまり評判のよろしくない「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」を観てきたんですが、そこまで酷くないです。とはいえ面白くもないですが・・・個人的にはインデペンデンスデイリサージェンスとどっこいってとこでしょうか。
要するに、毎年量産されるハリウッド大味ビッグバジェットエンタメ映画ということですな。そんなもの慣れっこなはずだろうにどうして大きな批判の声がこっちまで伝わって来るのかというと、まあ単純に古典中の古典映画である「ミイラ再生」(1932)のリブート作品であったからということでしょう。あとはユニバース作ることを前提で話を進めてるから批判的に見られている部分もあるんでしょうな。
まーモンスターとか怪物とかは好きですがそもそも「ミイラ再生」を知らないわたくしとしては一本の映画として比較的冷静に観れました。で、上記のような感想になったわけですが。
まー色々とアレな部分があるのは否めませんな。まずカット割りすぎ問題。本編が始まる前に撮影風景をちょこっと使った予告が入ったりブランチなんかでも豪快にセットを作ってトムクルーズにアクションさせたことをアピールしてるんですが、カット割ってたり吹っ飛ばされるシーンのレイアウトのせいでもったいないことになってる。「96時間」ほどじゃないにしろ、もっと効果的に見せられただろうと。
こういうとこも含めて、なんか全体的にマイケル・ベイっぽい映画でした。役者の演技のテンションとかカットとかアクションの質とか色々。かといってベイほどぶっ飛んでるわけでもないのでなんだかなーと。脚本というか話の運ばせ方が強引なのもベイ映画を見てる感じがします。
だけんどトムクルーズがいい顔するんですよねー。ぶっちゃけ最初から最後までトムクルーズ映画なので、トムクルーズが好きな人は見に行くといいでしょうね。ビビリ顔とか胡散臭い顔とか、へっぽこガンショットとか見所はあります。
ただですねー、めちゃくちゃ消化不良感が漂うんですよねぇ。ぶっちゃけ映像的に迫力があるのは予告で使われていた街中での砂嵐だけですし、あのシークエンスも目新しさはほとんどありませんから。トムのバスすり抜けはありますが。
最後のケリのつけ方とか、もうちょっとこう、ねぇ。
ただ、個人的な解釈として完全な悪としてのアマネットを善と悪を持つトムが倒すというのは中々いいのではないかと思います。文字通り飲み下したりしたらもっと映像的にも意味合いとしても良かったんじゃないかなぁ。バカっぽいですけど。
あとエンドクレジットのあとにおまけがなかったのがすごいショック。ユニバースを作るつもりならあれがなきゃいかんでしょうよ。
キングコングのどこに一番興奮したかって、エンドクレジット後のあれなんですよ!
まあトムクルーズが好きな人は見に行ってもいいし、そうじゃない人も暇なら見に行ってもいいんじゃないでしょうかね。
追記
字幕かなっちでしたが、そこまで気になることはありませんでした。リボーンを変身と訳すのはイミフですが。
あとイブサンローランも観たんですが、何となくイブと本多猪四郎がかぶった。ある分野では突出した才能がありながらほかには何もできないってところが。