dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのもの。

ここ数日の映画

 一本分のエントリーとして書く気にはならんけど、書きたいことがないこともないのでまとめて一本分にしようという雑然とした記事を。

 

・まずBSで観た「民暴2」

「2」というからには「1」があるのだろうが、未見なり。とはいえ、2から見ても結構楽しめましたよ、ええ。激安アウト・レイジというか、低予算(とかいいつつ木下ほうか主演で紗綾とか白竜とか出てるけど)ながら中々面白いです。ただ、「1」の方のあらすじを見る限りだと「2」と全然変わらん気がするのですが。や、ながら見だったので詳細までは覚えてないんですが。

こういう安っぽいながら中々たのしい映画を見ていると、いかに一流の映画の絵作りというものが緻密に計算されたものなのかということが相対的に浮かび上がってくるというのが中々興味深い。もちろん、そういうテーマというのは体系的論理的に説明されているのでしょうが、細かい部分が分からない自分でも感覚的に理解できるというのが映像メディアの面白い部分ではある。

だからこそ立派な機材と潤沢な()予算と見栄えのするキャストをふんだんに使ってゴミクソをひり出す「〇魂」とかいう映画が嫌なんですよ。あのね、笑いっていうのはそこに全力さとかひたむきさがあるからこそ面白いのであって、ふざけながらふざけたもん作ったって見てるこっちは腹立たしいだけなんですよ。まあ、あれは完全に身内向けの映画(と言いたくないのだが)なので、それをわかっていながら友人に誘われたとはいえ劇場に駆けつけた私が悪いのですが。

でもねー、あの映像(映画にあらず)に関してはスタンスからしてちょっと腹立つんですよねぇ。ベイだって少なくとも映画というものに対しては真摯であるはずでしょうよ。ロストエイジの映画館でのシーンやペイン&ゲインを見れば自己言及なシニカルさというものを全力で映画で表現してくれてますもの。や、最後の騎士王がどうこうというのとは別にしてもね。

それに対して「〇魂」は「この映画すべってるんで!この映画最初から爆死するつもりなんで!」なんて声高に宣伝して、要するに最初から出来の悪いことを告知して免罪符にしてるんですよね。原作からしてそのスタンスで、便乗すらしているんですよね。原作は最初からそんな感じなんで今さらではあるんですが、だからわたしはあの原作もそんなに好きじゃないんですよね。

 極端な考え方ですけど、公に息子の出来の悪さをおおっぴらに虚仮にしてフリークスを貶めることで笑いを取ろうとする下劣さ、自分たちで作ったものへの愛情のなさ(歪んだ愛情とすら形容したくない)がねぇ、鼻につくんですよね。

 とまあ、盛大に話がそれてしまったのですが、要するにチープな映画を見ることで分かることもあるということですな。

 

大魔神シリーズ

 これすごい。面白い。66年の映画とは思えないとは言わないけれど、面白い。

 大魔神の見せ方が半端ないです。実際はそんなにでかくないのに巨大に見せるカメラの画角。あと目ね。大魔神の目がすごくいいんですよ。特に一作目の冒頭からの「めまい」かと言いたくなるようなギョロ目。本編でも色々とやってくれるんですが、目だけを動かすところ、いやーやばいです。90分の中で大魔神が出てくるのがラスト30分という大胆な構成も中々潔い。

 そんな興奮で2作目3作目と観たんですが、なんとうか、「あーそっちか」となったわけです。そっち、というのは、2作目からいきなりルーティーン化してしまったというちょっとがっかりな感じ。つまらなくはないんですけど、2作目からしてすでに水戸黄門的にお約束を見るだけの映画になってしまったのが少し残念。そういうのはテレビシリーズでやってくれればいいのであって、三部作にしておきながらルーティーンを見せられるというのもしょっとねぇ。特撮はすごいんですけどね。所々で変化をつけてきてはいるんですが、監督がそれぞれ違うのに大魔神の見せ方が割と定型化してしまっているのは、その前座的な人間の話にそれぞれの監督が主眼を置いたからなのかしら。

 とはいえ、元々はこの三部作の公開にも時間的スパンがあったわけで、三日連続立て続けに観たから余計そのルーティーンが目立ったわけで、当時の人はそれでも楽しめたのでしょう。ていうか、普通に面白いですよ、うん。

 

・で、サウスパーク劇場版

 私の知ってるサウスパークでした。

 ただ、最近のシーズンと見比べてみると割と直球というか、ひねりが全くないというのが今見るとその変遷が覗える。別に批判してるわけでもないですし、描こうとしたものを直球で馬鹿にしていく必要があったのでしょうから、思惑通りなんでしょう。

 それにしても「どうして汚い言葉を使っちゃいけないの」という子どものwhyに対して「どこでそんな言葉を覚えてきたの」とwhereで返す大人たちの反応も面白い。サウスパークディスコミュニケーションの面白さも相変わらず。

 フセインとサタンの関係とか、感覚がマヒしている自分にはそこまで目新しくもないのですがよく考えたらやばいよなーと。