dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

ナチと魔女とときどきおばん

 というわけで「ハイドリヒを撃て~」「ウィッチ」「最高殊勲夫人」を観たんどす。最後のはBSでやってたので

  「ハイドリヒ~」も「ウィッチ」も、どちらも音楽の使い方が印象的でしたねー。音楽、というよりは音といったほうが割と印象としては正しい気がしますが。まあ音っていうとseと誤解されてしまいそうなので、bgmならぬbgsと言いますか。どちらも効果的に使えていて、よござんす。前者は無駄な音を使わないことでセミドキュメンタリーちっくに仕上げて緊張感を持たせてますし、後者に関しては音がすでに怖い。重低音の「ヴー」っていうのが、真面目なハンス・ジマーのオルガンという感じで。

 映画そのものとは関係ないことなんですが、隣の人の鼻息の「ヒヒュー」みたいな音となんか噛んでるのかクチャクチャした音とかすっげー耳障りで前半結構集中できませんでしたよ、ええ。「ハイドリヒ~」なんて最後の銃撃戦以外はかなり静かに進んでいく映画ですから、真隣でそういう音を延々と奏でられるとすっげー困るんですよ。ちょっと本当に、これは久々に嫌な映画体験でしたよ。

 心が狭いって? そうですか。でもみんな大好きなダイバーシティってそういうことでしょう(暴論)。

 「ハイドリヒ~」は青酸カリのシーンがどれも結構キツイ。だってみーんな誰もいない密室で死ぬんですもの。キャプテン・アメリカでナチ側だったトビー・ジョーンズが反ナチだったのはちょっと笑えたけど、それ以外は基本的に救いのない話。描き方によっては人間の猜疑心や疑心暗鬼の部分を肥大させることもできたかもしれんですね。そっちパターンも見てみたいかも。

 

 で「ウィッチ」。原題はwじゃなくてvを二つ使ってwに見せた「vvitch」という表記なのですが、これは一体どういう意味があるのでせうか。

 上で疑心暗鬼云々と言っていたのは、「ウィッチ」がそういう作品だからというのもあるかもしれない。ていうかこれ、コクソンじゃないですかね。あっちよりはかなりモロですけど。りんごとか黒ヤギとか。

 画面が暗すぎてところどころ(しかも割と核心っぽいとこ)がね、見えなかったんですわ。わたくしの視力が悪いせいなんですが、マジで暗すぎてところどころわからんかった……。

 「最高殊勲夫人」はオープニングが良かったです。