dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

人面疽

「バスケットケース」

ヘネンロッターの名前は耳にする割に作品についてはほとんど知らなかったなぁ、と思いつつ鑑賞。完全に人面疽な映画でしたが、なかなかどうして愛嬌のある(?)映画でした。

まあ見た瞬間に「これカルト映画の類だろうなぁ」と思ったのですが、案の定。割と最近、シリーズセットになったブルーレイボックスが出てたみたいですし。そもそも2,3とあることがやや驚きではありますが。

スターチャンネルの無料枠で観たんですけど、あれですかね「ヘルレイザー」もそうでしたけどカルト映画枠みたいなのがあるんですかね。

というのはさておき本編について。

明らかに予算が少ないながらも面白いというか、好きな部類ではあるやもです。まあモロにフリークス映画ですから、メンタル的なフリークスじゃなくてもそのまんまの奇形者の映画は割と好きだったりするし。

 

体を分けた兄弟の物語であり、兄はジャミラの上半身に強酸をぶっかけたような見た目をしており怪力を有している。一方で兄が体に引っ付いてた以外は平凡な人体を持つ弟。その二人が安宿に泊まるところから物語が始まる。アバンで一人死んでる、ていうか兄に殺されてるんですけど。

で、まあタイトルの「バスケットケース」っていうのは兄の入れ物なわけで、人目につかないようにバスケットケースに入れて移動しているという設定。

これは兄弟を持つ人なら大なり小なり共感できると思いますが、兄に束縛される弟の話ですな。

まあホラーとは言ってもサムライミの「死霊のはらわた」的な感じで、むしろ笑えるグロなので(こっちのほうが痛みもない)恋人と観るにはおすすめかも。絶叫とか、本当に「死霊のはらわた」以上の過剰さで笑えます。