dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

普通に面白い作品たち

地上波での放送がかなり早かった「キング・オブ・エジプト」

なんていうかこう、頭空っぽにして楽しめる映画としてはこれかなり良いんじゃないかしら、と。

金ピカ瀟洒な画面とか、神と人間の差を表すのにわざわざサイズ変えてたりとか。

地味に、というかかなりエピックだし。

吹き替えのヒロインはちょっとアレでしたが、オカリナとかハマってましたね。

あとホルスの「パパごめん」とか萌え要素があって良い。神サマがパパ呼びっていうのギャップ萌えですよね。

 

インファナル・アフェア

個人的に一番好きなスコセッシ作品である「ディパーテッド」のリメイク元の作品。

話はもちろんエレベーターとか屋上とか、ほとんどそのままで吃驚。まあスコセッシの方がバイオレントだったり余計な回想がなかったりと洗練されてはいるし、役者の顔もちゃんと意味付けさせていたりするわけですが、小説の件とかは割といい感じ。

ていうか「ディパーテッド」の方は好みの役者が好きすぎる。ディカプリオ、デイモン、ニコルソン、ウォルバーグとか。

インファナル・アフェア」では個人的には警視が一番好きだったりする。

どうも続編にあたる「無間序曲」は「インファナル・アフェア」の過去編みたいなのでまた警視が見れるんだろうし、見ねば。

 

 

「スラムドッグミリオネア」

ダニーボイルが監督だったんだこれ。

手法としては、出題に対してなぜその問題の答えを知っていたのかという経緯を明らかにしていくというもので、「500日のサマー」に結構似ている。アカデミー賞編集賞も取ってるのは納得。

冒頭の時系列をわざとわかりにくくしていく編集とかも楽しいし。

アメスパ、ジュラシック・ワールドインフェルノと地味に大作に出ているイルファーン・カーンも個人的に好きな俳優なので、善良な役ではないけど良かった。

強いて言えば兄貴はもうちょっとどうにかなりそうな気がする。まあこれに限らず、兄弟が出てくると大体の場合は弟の方が善性があったりとかメインを務めたりするパターンが多い気がする。戸愚呂兄弟しかり、うちは兄弟しかり、ほかの作品でも割と多い気がする。とか書いておきながら下の「ミクロキッズ」ではまさにその逆なキャラ付けになっているんですが。

でもまあ、テレフォンの部分とか引き付けるのはやっぱり上手いし、全然楽しい映画ではありますな。

最後のダンスはいらないけと(笑)

 

ミクロキッズ

「縮みゆく人間」「ミクロの決死圏」に代表されるように、昔から人間縮小ものは小さいながらも一つのジャンルとして結構な数がある。それこそ、シリーズの中の単発の話に限ればそれこそ大量にあるだろう。「アリスインワンダーランド」も地味にそういう描写あったりしましたっけ。

ていうかちょうどアレクサンダー・ペインの「ダウンサイズ」もやっているし(近所の劇場でやってねーでやんの)、まさかそれにかぶせてきたんだろうか。

最近だと「アントマン」がかなりこれに近い(蟻も登場しますし)ですが、ぶっちゃけ「アントマン」よりも好きかもしれない。あっちはあっちで面白いんだけど、今見ても「ミクロキッズ」のSFXはすごいですよ。セットも作りこまれてるし、むしろ実在「感」としてはこちらのほうが没入できるというか、異界を見せられている感覚が強いと思う。

水滴とかレゴとか、そういうアイデアをちゃんと作りこんで見せてくれているから今見ても観賞に耐えるのでしょう。常に先端技術を取り入れていくのは、さすがはディズニー(というかILM)といったところでしょうか。まあ特殊効果に精通しているジョー・ジョンストンだから、なのでしょうが。

蜂(蠅?)の視点飛び回るシーンとか、そういう特撮を楽しむ映画でもあるんですが、ジュブナイルアドベンチャー的な側面もあるだけじゃなくて怪獣特撮でもあるという。

いや、これは娯楽系の映画の満漢全席(は言い過ぎにしても)としてかなり良い映画ですよ。純粋な楽しさで言えば「グーニーズ」よりもこっちのほうが好きかなぁ。まあ子どもたちの、特にCV堀絢子の弟メガネのキャラは少し弱いかもしれませんが、サリンスキー弟CV野沢雅子の口が達者な悪ガキとか好みですし。

あとサリンスキー兄が、あの時代にしてはマッチョ系じゃなくてちょっとナヨナヨした、それでも芯のあるキャラクターというのが、作り手の優しさを感じた。

クリス・コロンバスがヘタレた今、ジュブナイルSFはジョー・ジョンストンに任せるべきなのかもしれない。

 あとフランク・ウェルカーは動物系の声やりすぎ。

 

「モンスター」

シャーリーズ・セロンがやばい。

メイクの力もあるんでしょうが、とんでもない顔面力。ほほの肉のたるみとか。

話は「テルマ&ルイーズ」のバッドエンドルートといったところでしょうか。主役二人がどちらもガキすぎて、それゆえにあの破滅ルートを辿るという。

セルビー役の女優をどこかで見た記憶があったんですが「キャスパー」とか「アダムス・ファミリー」に出てたんですな。

まーじゃっかんクリシェに陥りそうなきらいはありますが、それでも観ていて面白い映画ではあるかも。

基本的にはシャーリーズ・セロンのための映画ですが。

 

 

あと「ビガイルド」見てから試写会に行ってきたので今日にでも書きます…。