dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

インフィニティうおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!

久々に胸を張ってこう言い切れる映画を観た。

 

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かっこよすぎて泣きかけた(ぎりぎりで持ち堪えたけど!)数少ない映画の一つになりますた。ともかくハイパーテンションの映画でおまんした。
映画を見て家に帰ってきたら壁に飾っていた「ジャスティス・リーグ」のポスターが傾いていて思わず吹き出してしまった。DCEUの行く末を暗示しているようで。

それにしても超攻撃特化の映画でした。映画の姿勢というかなんというか、本当に攻めまくっていて攻撃こそ最大の防御を体現するような、そんな感じ(あやふや)。
しかし、これって案外難しいことではないでしょうか。まして、この規模の映画ともなれば。
よく「頭空っぽにして楽しめばいいんだよ」とか「細かいことは気にせず見ればいいんだお」とか「何も考えずに楽しめばいいんだよ~」と言う人がいますが、そういう言葉にはその映画の世界に没入させてくれさえすれば」という暗黙の了解としての枕詞があることをあまりわかっていない。わかった上で「だって好きなんだもん!」と反駁してくれるくらいの熱量がその作品に対してあるのならばいいのですが、大抵の人はただ単に何も考えずに「何も考えずに楽しめよ」とかのたまう。
それはただ単に思考停止しているだけで、決して夢中になっているわけでじゃない。
少なくとも、本当に「細かいことを考えずに楽し」ませてくれる映画にはちゃんと作り手に気概がある。バランスの問題だったりもするけれど。


だからこそ「インフィニティ・ウォー」は面白いのだ。そういう細かいことを感じさせる前に映像としての迫力や最低限の話の流れを組み立てキャラクターの描写も行った上でちゃんと燃える展開を用意してくれているのだから。
たとえば、ソーがストーム・ブレイカーを手に入れるくだりは、はっきり言ってソーが身を呈す必要は脚本上は不要といえば不要なのです。けれど、「シビル・ウォー」でわざわざ刑務所に立ち寄る場面に迫力を演出したルッソ兄弟は、そういった部分にも熱量を持たせるためにあえてソーの自己犠牲を選んだ。もちろん「新しい武器を手に入れるのになんの苦もないとあまりに単調すぎるから」という計算の下で派手さやエモーションを優先したに違いない。そこに繋がっていくのが、序盤では反抗期真っ盛りだったグルートが、ただロケットに言われてついてきただけのグルートが、ソーのふんばりに応えるシーンというのも泣けるではありませんか。
ほかにも細かい部分で言えば、バナー博士がキャプたちと合流する場面。画面の外から現れるバナーを映した直後にナターシャを画面の中心に据えてカットを切り替える二人の特別な関係性のそれとない演出。

二度流れるアベンジャーズのテーマに、わたしはかっこよさのあまり鳥肌が立ち涙腺が緩んだ。だってかっこいい登場をかっこよく演出してくれるんだもの。

 サノス意外の敵で言えばマウさん以外はあまり目立ってはいませんが、サノスが魅力的に描かれていたので仕方ありませんね。マウさんのやられ方がかなりまぬけというか「あ、そんなへんてこな宇宙船の形状してるけど物理法則は普通にあるんだ?」なエイリアンパロのくだりは笑いましたが。本当にマウさんがエイリアンと同じ末路(「エイリアン」のゼノモーフのラストと同じ構図だったような…)というのも呆気ないといえば呆気ないですが、ほかの物理に全振りしてた(少なくとも演出上は)ブラックオーダーよりはかなりおいしいでしょう。

なんだかんだでヒーロー側の強さを相対的に感じさせてくれる程度には引き立て役として機能していましたし。

スパイディが消滅するところにしたって、最初から彼が宇宙についてきてしまったことに怯えていたりそのあとにスタークにアベンジャーズとして認めてもらったから、という色々な組立があったからこその悲壮感であるわけですし。

サノスがただの「ちからこそぱわー(^p^)」で「ぐははは、おれさまがせかいをしはいするのだー」な魅力のない悪役じゃないというのも良かった。なんだかんだで人間臭いサノスが、実はこの映画で一番美味しい役どころだったのではないかと思います。

ラストで完全に賢者モードで隠居しそうに畑みたいな場所で座っていたのは笑っていいのか同情していいのか・・・


バッドエンドですしキャラクターも死にますが、随所に笑いもあったり、湿っぽくなりそうなタイミングでドラックスとかがちゃんと引き戻してくれたりするので、終盤の展開に至るまでは良い意味で安心して見ていられます。それだけにラストの展開が胸にくるというのもありますし。
ジェームズ・ガンが構築したgotgのメンツのキャラクターを上手く描けていたのも、ルッソ兄弟の力もありますがやはりマーベルスタジオの手腕も大きいのでしょうね。
ガントレット奪取の戦闘場面でクイルの背後でアイアンマンとスパイディがえっちらおっちらとガントレット奪おうとしている様は緊迫した場面にもかかわらず笑ってしまいましたけんど。しかも結構長いんですよね、ここ(笑)。


MCU10周年のご褒美(有料)という側面もあるので、CGふんだんに使いつつインファイトも結構あったり、ともかく派手派手にしようということだったのでしょうね。もちろん、最低限押さえるところは押さえて。
そのおかげで戦闘シーンの多い中でも何一つ飽きることなくそれぞれを楽しむことができましたし。またアイアンマン好きとしては今回かなり活躍してくれるのでそこも嬉しかったですねー。

早く続きが観たい…