dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

5月のまとめ

インサイド・マン

スパイク・リーの映画。「25時」と同じロケーションが出てきたり、なんというかシンクロニシティというかデジャヴュというか。

デンゼル・ワシントンの現実的な正義漢らしさとかいい味出してる。ていうかテーマはかなり真面目だし強盗の手法としてもかなり手が込んでいるので真似されたりしないんだろうかと思う。ないか。

 

ザ・スピリット

バットマンダークナイトリターンズ」「シンシティ」「デアデビル」などでお馴染みフランク・ミラーの初単独監督作。

お馴染み、とか書いておきながら彼のアメコミを一つも読んだことがないのですが、この「ザ・スピリット」はなんだか奇妙な映画でした。

この「ザ・スピリット」自体がウィル・アイズナーのアメコミを原作にしたものらしいのですが、すっごいバランスが変。

デュラララ+ボーボボを真説ボーボボで割ったみたいな。かっこつけたいんだかふざけたいんだかわからない、という意味では銀魂とも近いかもしれませんが、あれとは違って本当にメリハリのボーダーが曖昧で、そういう意味では本当にボーボボみたいではある。

あとサミュエル・L・ジャクソンね。これを見て思ったのは、mcuでフューリーの吹き替えを竹中直人が担当した理由がわかった気がする。

 

ジュリアス・シーザー(1953)」

マーロン・ブランドが若いのにカリスマを発揮していて笑った。さすが「スーパーマン」でクレジットを最初に飾っただけはあります。

話自体はシェイクスピアですし有名だしでこれといって特筆する部分はないかなぁ、と。あとブルータスの影がやや薄いというか、前半でもうちょっと彼に尺をさいてもよかったのでは、と思う。

 

泥棒成金

ヒッチコック映画。

007のパロディみたいな作風だなぁ、と。ヒッチコック映画を実はほとんど見たことがなくて、せいぜい「鳥」「ファミリー・プロット」とか授業でちょっと観た「北北西~」くらいですし。「鳥」は確かに怖いというか異様さが強く印象に残ってはいるのですが「ファミリー・プロット」はコミカルだったよなーという印象くらいしかなかったりする。「めまい」も「サイコ」も観たことがないというのは自分でもちょっとあれだなーとは思う。この「泥棒成金」は、しかし「ルパン三世」とかあの辺の定型としてあるような気がする。

 

「フラッシュダンス」

"Flashdance... What a Feeling"の主題歌でおなじみのゴキゲンな映画。万人向けにいじくり倒してハッピーエンドにした「ショーガール」みたいな。それもう「ショーガール」じゃないんですけど。

ブラッカイマーが製作に入っているというのも、中盤の恋愛パートらへんのくどさとか関係してそうなしてなさそうな。

恋愛パートとかはアレですが衣装の雑なエロティックさとか、ダンスシーンは観ていて楽しい。ラストのオーディションで街中の人たちの動きを取り入れていたりするのも上がりますしね。欲を言えば、恋愛パートを削ってストリートダンサーや交通整理の人と一緒に踊りの練習をしている部分を加えればもっと「元気玉感」が出たんじゃないかなぁ。