dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

遅ればせながら観てきましたぞ

話題になっている割にあまり大々的な公開はしていない「バーフバリ 王の凱旋」の完全版を観てきました。

 前作も世界公開版も観ていなかったのですが、なかなかどうして滅茶苦茶楽しかったです。

いや、インターミッションなしのぶっ通し3時間でまったく退屈しない映画っていうだけで、集中力のない私にしてみればとてつもないことなんですよ。

友人曰く「決めゴマしかないマンガぶっ続け3時間」という表現をしていましたが、割と本当に言い得て妙だと思いました。

ひたすら楽しいのです。

わたしがこの映画を観ていて思ったのは「ベン・ハー」「アラビアのロレンス」「十戒」といった往年の大作の名作であった。この映画は、それほどの迫力を備えている。もちろん、絵ヅラとして砂漠が出てきたり動物が牽引している車輪の乗り物が登場するだとか、そういう部分もあるだろう。しかし、この映画が過去の名作を想起させるのはやはり絶対的なエネルギーを有しているからにほかならない。

そしてそこにザック・スナイダー的なケレン味溢れるスローモーションの使い方。

CGは確かに粗というかモーションの違和感などもある。しかし、それに何の問題があろうか。この映画は必要最低限の演出でもって話を強烈に話を牽引していく。それゆえにギャグスレスレの展開ではある。過剰とも思える演出(顔アップからの効果音とか)は、しかしこの「バーフバリ 王の凱旋」にあっては過剰さこそが適切である。おかしなことになっている。

正直、言語化するのが億劫なほどにこの映画は面白い。ただひたすら面白くて楽しい。

完全版で追加されたというダンスシーンにしたって、むしろそれがなければ物足りないのではないかと思うくらいであるのだ、完全版が初見の自分にとっては。

歌もBGMも最高である。ここまでテンションの上がる曲と歌で埋め尽くされているのにまったくくどくない。それはこの映画の持つ熱量に適切だから。そのくせサントラもスコアも出てないでやんの!こちとらCD派なんですよ!カラオケで配信するよりそっちが先だろう!

いや、ちょっとこれはヤバイです。

こんなに楽しくて面白い映画はちょっと観たことないです。確かにこれは「バーフバリ! バーフバリ!」と口にしたくなる気持ちはわかる。性格的にそういうことはしないですけど。

 

頭空っぽにして楽しむというのは、つまるところそれだけ作品に没頭させてくれて安心してその世界を信じさせてくれるということだと思うのですが、その点において「バーフバリ」は私たちに一切の疑念を挟ませる余地を与えない。

 

久々に胸を張って言える。「頭空っぽにして観れ」と。