シャマランの「サイン」を初めて観たんですけど、なんだか奇妙な映画でびっくり。
まさか宇宙人で最後まで持っていくとは思わなんだ。いまもって「シックス・センス」の印象が強い自分もアレなのだけれど、そのどんでんがえしっぷりを期待していなかったといえば嘘になるわけで、そういう意味では「このテレビの映像も実はフェイクだったりで、宇宙人は物語的なデコイなんだろうなぁ」と思っていたわけです。
かと思ったら普通に宇宙人の仕業だったというオチ。まさか宇宙人ネタでここまで真面目くさった、というか馬鹿丁寧な撮り方をする人もそうはいないのではないだろうか。見方によってはドゥニ・ヴィルヌーヴはそのきらいはあるかもしれんですが・・・そうでもないか。
たしか、シャマラン本人は意図的にやっているとかいう話をどこかで聞いた気がするのですが、ソースは忘れた。
ともかく最初から最後まで宇宙人というのはかなり斬新だ。映画の後半も後半で妻の死に意味付けをしたりバットで倒したり、字面上は馬鹿丸出しなのに馬鹿丁寧に撮っているせいで観ているこっちは変に真顔になってしまう。
かなり最初の方から布石を置いていたとはいえ、水のくだりとか信仰を取り戻すきっかけがあまりに珍妙すぎるというか、だからなぜそれをそんなに大真面目に撮るのだ、というモヤモヤしたものが。
どうも「鳥」にオマージュを捧げたということらしいのですが、まあ確かに言われてみれば、という気もする。
ホアキンもなんか面白いし。この時期のホアキンってちょっと「グッドフェローズ」のレイ・リオッタに似ている気がする。マコーレかと思ったら弟のローリー・カルキンだったりとか、この映画は俳優もややこしい(?)。ていうか似すぎでしょこの兄弟。
そういえば製作総指揮に「最後のジェダイ」で色々と不評なキャスリーン・ケネディもいましたな。
いや、変な映画ですけど結構好きですわ、この映画。臆面もなく宇宙人が描かれ、それがバットで殺される(正しくは水だけど)バカバカしさとか。
シャマランバースそろそろ続編出てくれませんかね。