友人に誘われてホラー映画を観に行きました。
まあ、夏ってことでホラー映画でも観て涼もうという魂胆だったのでしょうね。「インサイド」っていう映画で、前情報なしで観に行ったんですが、いや、まあ、面白かったといえば面白かったんですが。
2007年のフランス映画「屋敷女」のリメイクということらしいですね。で、「屋敷女」の方を検索して思い出したのですが、原作のほうはたしか滅茶苦茶グロいものだというのを聞いたことがあったことを思い出しました。こっちのほうが見たいなぁ・・・グロイのは苦手だけれど。
一応、「インサイド」の方も15Rではあるんですけど、そこまでグロくはなかったですよ。顔面に刃物が刺さるシーンとかはありますが。
しかしまあ、これで怖がれっていうのはちょっと難しいような。確かにびっくりどっきりさせられる部分(おばけ屋敷的な意味で)はありますし、ほどよくグロイしなにげに凝っている部分もあるんですけどね。
公式サイトの著名人のコメントが三人だけというのと、そのうちの二人が伊藤潤二と平山夢明という映画本編外での涙ぐましい努力に泣けてくる。
ヒッチコックの「裏窓」とか「シャイニング」とかのオマージュっぽいシーンがあったりしますが、だからなんだよと言われてしまうレベルだったり。
あとですね、ローラ・ハリングが美しく実年齢にそぐわぬ若さのせいで「サラの母親よ(大嘘)」のシーンに逆に説得力がなくなってきているのですが。
場面場面で繰り広げられるアンジャッシュ展開や、馬鹿ではないんだけれど段取りが悪すぎるせいでローラ・ハリングさんが滅茶苦茶頑張るハメになるというのが面白い。ていうかぶっちゃけドジっ子ローラ・ハリングに萌える映画と言ってもいいかもしれない。無駄に耐久力があったり、親友からのコーリングを見せつけながら殺す意地悪さだったり、純粋に子供を失った悲しみからの反動というには説明のつかない異常値を叩き出すハリング萌え。
ただ、そんな彼女が最後の最後に妊婦を救うシーンは帝王切開のメタファーであって、母親になれなかったハリングが最期に母親を救うことで子どもを助けるというなにげに感動する場面もあったり。
怖がりたいという人にはおすすめしませんがローラ・ハリングが好きな人とかにはおすすめです。