もはやMCUというだけで監督チェックすらしないで観に行くようになってしまった。
監督は前作から引き続きペイトン・リード。彼の作品だと「イエスマン」がぶっちぎりで好きなんです(ジム・キャリーとズーイー・デシャネル成分がほぼ)が、「アントマン」も普通に観ていて一番気軽に楽しめるバランスだったので、今回もそんな感じのテンションで観に行きました。
なんか途中で膝がやたらと痛くなって終盤はちょっと集中ができていなかったのがががが。
まあ劇中でも言われてましたけど量子マンボジャンボが万能すぎるきらいがあるっちゃある。そもそも、前作からして「小さくなるのに質量はそのままってことは小さくしたところで車の重量とか変わらないのでは?」という疑問もあったりしたわけですが、今回はまあいろいろすごいです。先代ワスプはどうやって30年も生きてたのか(年取ってるから代謝してるわけで、だとしたら何食ってたんだとか色々ね)とかまあ色々。
それと今回のアントマンはどうもMCU全体の繋ぎのような側面というか本筋に絡む部分をクレジットの後に用意している以外はないので(「シビル・ウォー」とかへの言及はありますが)アントマンだけ観ていれば、という意味では観やすくはありますけんど、それゆえにある種どうでもいいというか作品そのものが閑話休題的というか。
ゴーストの紹介するところの本当にキャラ説明のためだけの説明とか、バックグラウンドの薄っぺらさとかは三すくみにしたがゆえに削られた部分なのかな、と。
いや、楽しかったですけどね、全体的に。
個人的に一番ツボだったのはローレンス・フィッシュバーンでした。あらゆる映画ユニバースをまたにかける男。
いろんな娯楽大作映画のユニバースに登場していて、今回の量子世界の話を考えるとやっぱり楽屋オチを意識しているのではないかと思う人選なのですよね。DCにも出てるしジョン・ウィックにも出てるし。
しかしこれができるのであればグレッグ作品の映画化もできそうな気がするんですけど、誰かやってくれないかなぁ。