雑記の方にしようとも思ったのですが、一応「テレビ映画」的な枠として軽く書くのもアリかと思いまして、こっちにちょろっと書くことに。
昨日のNHK BSプレミアムでドラマがやってたんですよ。「マリオ~AIのゆくえ~」っていう90分のドラマですね。
マリオ~AIのゆくえ~ | NHK スーパープレミアム スペシャルドラマ
さすがに国民から金を巻き上…徴収しているだけあってそれなりに金をかけられているのだろうという気はする。最近流行りの?通称アマゾンズフィルター(あそこまで露骨ではありませんが)的な彩度を落としている絵ヅラとか、色々とルック構築がんばっているな、と思うところはありますよ。それにドラマみたいな過剰な説明とかはないですし(全くないとは言いませんが)。「ブラッディ・マンデイ」の改良というか。
血糊のCGの粗も色調のおかげで割と誤魔化し聞いていたような気もしますし。ていうか撮影場所を暗いところにしたのはそのへんの理由もありそうですが。
内容自体はまあ、サイボーグのお話なんですけど、色々と粗末な部分は目立つかな、と。まず既視感のあるクリシェのツギハギな展開ががが。
せっかくAIを人間の体に入れたんだから、もっと面白い話の展開の仕方はあったと思うんですが、少年との友情的なもっともありがちで陳腐化した方向を指向してしまったのであった。予算の関係で大きすぎることはできないとかあるのでしょうし、企画自体がそもそも映画ではなくテレビの企画なのでっていうのもあるでしょうから。
今やるにはさすがにキツイですかね。
あとNHKの割に倫理観的問題を投げっぱなしジャーマンなのはさすがにまずいのでは。いくらなんでもマリオは生きてたから西島秀俊のボディは死んだけど無問題な終わり方はどう見てもサイコパスで本当にありがとうございました。
そしていなかったことのようにされる再婚相手・・・。
なんかこう、実写版ガッチャマン的な洋画リスペクト感が拭えぬ。
でもちゃっかりわたしは楽しめたのです。アクションは結構見れたし(「ジョン・ウィック」か何かでやってた相手のジャケットを使って攻撃するマーシャルアーツ的なのとか)、細かい演出でグッとくるところはありましたしね。マリオ討伐のために派遣された特殊部隊の隊長(この人のキャラクターもAI導入に反対しているという説明の科白で説明されるだけでそこまで意固地にコロコロしようとする理由はわからんのですが)銃を取るカットの直後に非人間()であるマリオが銃を解除する対比とかね。
まあ、このドラマの魅力の大半はぶっちゃけ西島秀俊でしょうな。「ニンゲン合格」のときから本当にこの人は機械的というか無機質な(それでいてポンコツな)役柄をさせられることが多いんですが、今回のドラマではよりそのポンコツっぷりが強調されていて可愛いんですよね。
あざといというか。これまでの無機質で人間らしくないがゆえに人間らしい人間と接することで生じるズレ=ポンコツっぷりは意外と抑え目だった気がするんですけど、今回はかなりあざとい。
真っ白な服でハシゴ登ってるところとか、コーラもらって感謝するところとか。うさぎ殺そうとするところか。
あとジャージね。なにげに西島さんが赤ジャージ着るのって初では? や、そんなにこの人を熱心に追っているわけではないので知りませんが。あのまま室内家電のCMに出られそうな感じとか萌えますよね。
そういうわけで、西島秀俊に萌えたい人は見てもいいけど、あんまりSF路線として見るのはおすすめしないし、オンデマンドは確か会員にならないといけなかった気がするのでたしかみてみろ!
どうでもいいんですが、ヤフーで西島秀俊まで入力するとサジェストに「嫁 ブサイク」と出るのですが、本当にネットってノイジーマイノリティが汚染していくのだなぁという気が。
あと、いじめられていた男の子が高校時代の同級生OKMRさんに酷似していて変な気分になってしまった。