すさまじい馬鹿映画でしたね。
いや、ほんとそんな感じ。以上。
ジェームズ・ワンだからなのか知らないけれど、めっちゃ場所移動する割にその過程とかは特に描かなかったりするのは「スカイ・ミッション」なんかでもよあったけれど。
いや、ほんと基本的に馬鹿映画なので「わー戦ってるなー」という感じ。
龍騎の爆発で次回に引くくらいの頻度で壁とかの爆発でムードぶち壊して強引にアクションに入ってくし、かと思いきや鬼武者2の恥ずかしすぎるおゆうと十兵衛のキスシーン並みに背後の爆発(地味に音ハメしてたきがするんですが)で盛り上げてたり、全体的に勢いだけで突き進んでいます。
まあ予算の都合とか撮影期間とか色々あるのでしょうが、港の背景とかかなり合成感出てたり、そのあたりは「アクアマン」がというよりはDCだと明るいシーンだと結構目立ちますね。
あと全体的にゲーム的すぎますね。マミーが何回もトライできてたのとか、よくわからないし、いやもう全体的におバカ。
ただ個人的にはクライマックスに大怪獣バトルが観れたのは良かったです。しかも「お前がそいつの指揮するんかい!」という絵面に笑いながら興奮してました。
あとデフォーがこういう明らかな馬鹿映画に出るのって珍しい気がするし、コミカルな衣装のデフォーが比較的良い役どころ(クレジットもかなり最初の方だったし)で良い感じに役立っててそれだけで結構わたしは満足。
まあライミのスパイダーでヴィランやってたし、そもそもあの人の顔は割と人外なのでこういうの合ってるとは思ってましたけど演技派だけにあまりこういう機会がなかた気がしますし。「ジョン・ウィック」は割と現実的だし。
まあ展開的には同じことの繰り返しなので正直面白いけれど退屈しないでもないという感じの映画でしょうか。
イタリアの屋根アクション(なんかのトレーラーで観ちゃってたから、劇場で初見だったらもっと興奮できたかも)とか観ててわくわくするしね。
いちいち壮大なBGMをかけてきたり、テロップの「~のどこか」とか、制作陣は明らかに意図して馬鹿映画を作っているので、それに乗れるか乗れないかがこの映画を楽しめるかどうかの境目かと。いやまあ、まさか感情移入の余地が少ないあのヴィランのおやじのシーンで感動げなBGMを流し始めたときは本当に笑っちゃったんですが。
で個人的にはこれくらいがヒーロー映画の塩梅としてはいいんじゃないかと思うんですよね。MCUはMCUでしっかりと作りこみすぎているしフェーズが変わってからはほぼ一見さんお断りですので、その点でこのアクアマンは本当に何も考えずにボケーっと観れる映画です。