ワイスピ新作ってことで一応観に行ったんですけど、シリーズで一番退屈でした。
いや、もう特に書くことはないんですけどね。これに関しては。
「デッド・プール2」「アトミック・ブロンド」のデヴィッド・リーチだったんですね、これ。
ライアン・レイノルズ起用はそこの繋がりなのかな。ただ、デップー2があくまでデッドプールというキャラクターありきで成立していた面白さであったのに対し、今回のレイノルズは本当に酷い。いや、もしかしたらあのブロックネタとか私が知らないだけで向こうの文化圏では笑えるネタなのかもしれませんけど。
今回のワイスピが退屈なのはひとえに会話がダレ過ぎているというところに尽きます。今までのワイスピではキャラクターももっと多かったので喋っているシーンでもそれなりに退屈しませんでしたし、何より会話のシーンはできる限り長引かせないで「知るかバカ!そんなことよりカーアクションだ!」といった具合にバカバカしいことをやってくれてたんですけど、今回はよりキャラ萌えを重視したのかドウェインとステイサムの掛け合いやポッと出の新キャラであるステイサムの妹との退屈な会話にかなり尺が咲かれています。その会話の掛け合いも退屈な上におバカすぎるしで、かなりキツい。そのくせ、というかその冗長な会話のせいで二時間超えるという暴挙。
それでも笑ってるおば様がいらっしゃったのでファンなら楽しめるのかも。
私はキツかったけど。
そんなわけで退屈な会話とマイケル・ベイ以下のカーアクションがちょっと途中で入ったりはするんだけれど、すんません、いや本当に退屈で途中でちょっと寝ちゃいました。
なので、どうしてハワイ―に行ってるのかよくわからないんですけど、あのあたりの取ってつけたようなルーツ表現とかファミリー描写もキツかったです・・・。ワイスピシリーズは確かにワンピース的なファミリー感を売りにしてはいるんだけど、あそこはちょっとこう、押し売りがすぎて・・・。
ただ、あの戦闘前の儀式?を観て高揚できない私の知見が不足しているという部分は大いにあるので、あそこで燃え上がる人がうらやましくもあったり。
こうして観るとマイケル・ベイのハチャメチャなカメラって疲れたりわけわからなくなったりはするけど退屈はしないんだなぁ、というのがよくわかる。
どっちがいいか、と言われると、まあ私はマイケル・ベイの方が良かったりするんだけれど。
まあぶっちゃけここら辺は脚本と製作の問題のような気もします。
今さらツッコミどころをワイスピ相手に指摘するのはもはや馬鹿の領域なのでそんなことはしませんけど、もうちょい退屈にせずにしてくれないかと。
ただですね、終盤の車両連結綱引きのバカバカしくも燃えるアクションとか2対1の殴りあいはかなり良かったので、無駄に間延びして退屈な掛け合い(飛行機のシーンとか、あそこ丸々カットしても問題ないですからね)を削りに削って100分くらいで収めればかなり良くなると思ったんです。
キャラ萌え映画でキャラの掛け合いがつまらないってかなり致命的なんで。
あとタイリース・ギブソンが欲しかった。あの人の顔とか歯の白さとか、良い感じに陽キャなところが好きなんですけど、ワイスピシリーズとトランスフォーマーシリーズ(ダークサイドムーン以降出てないですけど)くらいにしか出てこないので、2年に一回くらいはタイリース・ギブソン成分が欲しかったりするので、スピンオフにも出してほしかったなぁ。
ステイサム邸宅の駐車場にあるミニクーパーを使って「ミニミニ大作戦」の小ネタは「そこを拾うんかい」という感じに笑えたりはしたんですけど、それだけ。
ワイスピとしてはワースト。あの綱引きがすごい良かっただけにもったいないなぁと。