dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

邦画

2024/3

「エイジ・オブ・イノセンス」 観たことがあると思ったら見てなかったのやつ。何度目だ。 スコセッシの割には短いがそれでも二時間越え。いわゆる劇中劇的な演出というか、アイリスアウト・アイリスイン(しかし全く真っ黒になるわけではない)という、あの…

2024/2月

「劇場版 響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディ〜」 テレビ版2期の総集編ということで、例の如くテレビシリーズは未見なのですが、1期の総集編は構成がめちゃ上手くてびっくりしたのだけれどこっちもなかなかどうして上手い具合にハマっている。 という…

2024/1

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語」 新年一発目がこれ、というのは我ながらどうかとおもうのだけれどタダで観れるなら見るに越したことはあるまいて。新作も今年やるみたいだし。 とはいえ、私は熱心なまどマギファンではないし、当時はそ…

アーバンゴシック(そんな言葉はない)としての傷物語

三部作版の傷物語が公開していた当時、そもそも私は物語シリーズの視聴から離れていたし公開型式が分割だったのであまり食指が動かなかったのだが、なぜ今になって観ようと思い立ったのか。正直自分でもよくわからない。 去年の夏だったかに1期の再放送をし…

2023/12

「好きだ、」 この映画好きかも。Wikipedia見たら石川寛監督これ含めて3作しか映画撮ってないんですな。年の割にはあまりに寡作すぎる。どうでもいいがちょいちょい清涼飲料水のCMっぽいカットがあると思ったらビタミンウォーターのCMとかやってた。 見よう…

2023/11

「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」 はたしてサッチャーを人間として描くことに意味があるのかどうか、というよりも少しとっ散らかってしまっているような気がする。 たとえばそれが男性社会へコミットするための過剰適応の産物としてのアイアンレディ…

2023/10

「his」 視聴環境のせいもあってか、もうなんか啓発映画と言った感じでげんなり。今泉力哉だから結構期待してたんですが、説明的なセリフは多いしなんだかなと。 宮沢氷魚は良かった。というか彼だけが良かった気がする。いや松本姉妹(違)の安牌とか戸田恵…

2023/9

「ゲッタウェイ(1972)」 観たことあったような、と思ったらそれはリメイク版の方だった。 こっちの方がよい。 「コカインベア」 フィル・ロードとクリス・ミラー製作ということで観てきた。この人たちの映画は大体外れなしということで観てきた。まあリブー…

2023/8

「青いパパイヤの香り」 話も映像もジメジメしていてこの時期に見るとすげぇげんなりする。 「そこでそんな音ならすか?」という描写もあったりなんか全体的に変なバランス。 手と足を映すことにやたらと拘りが見える(というか使用人を描くと畢竟こうなるの…

アリスとテレスとお前はおかん

というわけで試写会で「アリスとテレスのまぼろし工場」を観てきた。 これタイトルがいまいちしっくりこないんですけどね、未だに。アリストテレス要素はキャラクターが「ある哲学者が”希望とは、目覚めている人間が見る夢である”と言った(意訳)」てなこと…

2023/7

「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」 なんというかこう、ゼロ年代後半~10年代前期の空気感とキャラデザ(と劇場版とは思えない低コストな作画)で、それだけでノスタルジーが刺激されてしまうのですが。 よく考えたらこういうラブコメ(コメ?)っ…

(このクソみたいな世界で)君たちはどう生きるか

観てきた。「君たちはどう生きるか」。ジブリ弱者にもかかわらず。 思えば、劇場でジブリ映画を観た記憶がないことに思い至り、おそらくは宮崎駿の劇場公開の長編アニメとしてはこれが最後になるであろう作品でジブリを劇場(ほぼ)初体験という。 だという…

2023/5

「夏の庭-The Friends-」 相米信二の映画を観ると、毎度「生と死」みたいなものを意識させられる。これまで観てきたこの人の監督作は、「あ、春」以外はそのどれもが少年少女を主役としていて、そのどれもがリビドーに溢れた(おもらし含め)存在として描か…

2023/4

「かけがえのない人」 やべぇ。意外と好きかもしれない。こんなべたべたな映画なのに。主人公の青年期の役者がマイケル・ベイ似ているのに。いくら何でもべたべた過ぎるでしょう、と思うのにあそこまで真正面からイチャラブを見せつけられるともうこっちとし…

2023/3

「善き人のためのソナタ」 初めて見ましたが良い映画ではありませぬか。「シンドラー~」もの、というか。そんなジャンルがあるのかは知りませんが。 シュタージでありながら芸術的感性があるということが、ヴィースラーという人物にとって幸福であったのか…

グリッドマンユニバース

原作の特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』もそれをベースにしたアニメ「SSSS.GRIDMAN」も知らんまま観に行ってきたのですが、春休みで劇場は賑わってる一方でこの種のアニメ作品の割に子ども一人もいなかったし箱も半分も埋まってなかったのでイマイチ想定…

2023/2

「幸せなひとりぼっち」 ありがとうトニ・エルドマンにも似ているような、しかし何かこう、向こうよりも愛嬌があるというか。まあツンデレじじいの話なので普通にかあいい。 「映画大好きポンポさん」 10年代後半だろうか。映画語りマンガが増えだしたのは。…

ファーストタイム。スラダン

当方、これまでの生涯でスラムダンクはまったくのノータッチと言って良い人生を送ってきました。ミームとか名言めいたものとして部分的に切り取られた断片を目にすることは何度もあったし作品それ自体は知っていたけれど、ぶっちゃけ映画が公開されてからも…

2023/1

「ダーティファイター」 多分、日本版のタイトルはダーティハリーにいっちょ加味したものだと思うのですが、それはさておき結構いい映画であった気がする。本国での評価は微妙っぽいですが。 イーストウッドということで、それはもう必然的にマスキュリニテ…

日本アニメのいびつな現在地の一つとして

「金の国 水の国」を観てきた。 すまん、正直これ観るなら「スラムダンク」か「すずめの戸締り」か「かがみの孤城」観てくれば良かった。などと言ったが最後「まだみてねぇのかよ」というそしりを受けそうなものなのだけれど、それに関しては弁明の余地もな…

2022/12

「サラの鍵」 色々と惜しい。テーマ的にももっと深く突っ込めそうな気がしなくもないのだが、ラストの雑な畳みかたといい詰めが甘い。 「天助桟敷の人々」 こう書くと失礼なのだが、フランス映画で三時間越えの古典的映画ということもあって正直見始める前は…

2022/11

「旅立ちの時」 前に観たことあったよな~と思ったら完全なる初見でした。 しかしそうか、10月31日はリバー・フェニックスの命日だったのですね。 こうして改めて観ると、この存在感はなんなのだろう。「スタンドバイミー」のときは良い感じに悪ガキめいてい…

2022/10

「遠い空の向こうに」 さすがジョー・ジョンストン。といったところでしょうか。しかしジェイク・ジレンホールの目がまだ澱んでいない(失礼)のがなんか新鮮だった。おそらく同時期に「ドニー・ダーコ」があったと思うのだけれど、本作ではああいったダウナ…

2022/9

「黄昏」 さっすがは名匠ウィリアム・ワイラー。 社会的正義や道徳、あるいは、というかそれを含めた結婚という制度を巡る映画と言ってもよござんしょ。フェミニズムの観点から結婚という制度がいかにセクシズムの上に成り立っているのか、ということは再三…

2022/8

「 An Eyeful of Sound 」An Eyeful of Sound - trailer on Vimeo 10分ほどの短編。共感覚的な世界の表現としての、音に色や形、動きをつけるというもの。これ説明を読むと「An Eyeful of Sound is a short animated documentary film which takes a selec…

2022/7

・「劇場版メイドインアビス深き魂の黎明」 え~~~なんだか反応に困る映画である。 「メイドインアビス」という作品それ自体は存じておりましたが、原作マンガもテレビシリーズの方も全く触れたことはなかった……とまあ、このように持って回った書き方から…

悪人ではない、というエクスキューズ

「ベイビー・ブローカー」観てきた。暑すぎて外出ることが億劫すぎて、気づけば今月映画観るのこれが最初という。 にしても宣伝や監督自身のプロモーションに比べて回数少なかったですな。近所のシネコンではスクリーン一つだけな上に一日3回しか回ってなか…

202107

「バリー・シール アメリカをはめた男」 なんかやたらカメラワークが特徴的だな、と思ったらダグ・リーマン監督だったんですな。こんなにギャグセンス高かったっけ、と思うほど爆笑ポイントが結構あって今年観た映画の中では一番笑ったかもしれない。 無重力…

シルトラマン

観てきた。「ドクター・ストレンジMoM」の感想をなんとか書き上げたそのままの足で劇場に行って。 や、普通に面白かったです。 ゴジラに比べればウルトラマンへの思い入れはほとんどないに等しいのでイースター・エッグを楽しむというようなことはほとんどな…

2022/4

「アデライン、100年目の恋」 悪くないけれど、目新しさはない。それでも小奇麗にまとまっているとは思うけれど。 主役の人どっかで観たなーと思ったら「かごの中の瞳」でしたか。この女優さんブレイク・ライヴリーは演技達者で、表情の機微が上手いので彼女…