dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

王になろうとした男

ジョン・ヒューストン監督の作品である。

名前はよく聞くよなーと思って調べたら色々作ってる監督で、赤狩りの被害に遭った人だったけとかあったんですけど、そういえばこの間もBSで「黄金」がやっていたことを思い出した。

許されざる者」の監督でもあるってことで、おそらくシネフィルの間では有名な監督なのでしょうが、わたしは前述の「黄金」と「王になろうとした男」しか見ていない。許されざる者は講義の中で部分的に観賞した記憶はあるんですが、講義の内容すら覚えていない始末。ノートは取っていた気がするんですがね。

王になろうとした男」はなんというか、寓話的というかフォークロアっぽいというか、警句的な内容だった。そういえば「黄金」もそんな感じだったなー。

二人の冒険家がカフィリスタンに行って村を救って王になってウハウハしようとする話なんですが、回想形式の話であって最初からバッドエンドであることがわかりきっている話だったりする。ただ、この二人というのが中々面白いというか、義理堅いというか変なところが真面目だったりするんですが、悪い人ではないんですよね。いや、やってることが侵略まがいの制圧みたいなもんだし、悪意なく悪いことしてるんだろうか。

ともかく、悪い奴として描かれるわけでもなく、むしろ制圧した村の人間を殺そうとする身内を諌めたりするあたり、慈悲深い部分はあるのだろう。それにしてもかたっぽ死ぬし、ショーン・コネリーだし。

セットとか道具とかロケとか、見所は結構ありんす。あとフリーメイソンを絡めてくるのとか最近の作品ではあんまり見かけないので割と新鮮ですた。