でもなかった。
なんかすごいやりきれない映画でしたよ「ラスト・ショー」。ウィキでは青春映画って説明されてたけど、言うほど青春だろうか。いやまあ青春といえば青春なのだろうが、どちらかというとノワールだしなぁ。
ある一人の人間の死≒不在から物語が本格的に動き出すという点では「桐島、部活やめるって」にもちょっと似たプロットですな。しかしまあ色々と物悲しいですな。画面の隅にちょいちょい映るタンブル・ウィードとか。
高校生の主人公(?)がコーチの奥さんを寝盗ったり、ガチロリータコンプレックスがいたり、インポテンツがいたり。女も女でどうしようもないエゴを持ち出してきたりおっパブみたいなこと言い出したり、なんというかモノクロの画面も相まって全体的にどんよりする。
男のサガというものはなんとも悲しいものか。それがわかる映画でしたな。