dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

ゴッホとか色々

色々と立て続けに見てたんですが、なんかこうどうも書く気にならなかったんで放置してものを軽く。

やっぱり映画を連続で見続けたりするのも考えものですなーと。

 

 

まずは「続・荒野の用心棒」。

これ、てっきり(というか当然だと思いますが)荒野の用心棒の続編かと思いきや日本の配給会社が便乗で勝手につけただけで原題は「ジャンゴ」でまったく別の作品ということらしい。そのおかげで後に出る正当な「荒野の用心棒」の続編が「夕陽のガンマン」なったんだとか。いや、いい加減にしてくれよと。

用心棒要素は確かにあるし西部劇映画ということでぱっと見のルックが似ているというのも結構悪質。

とはいえ、作品そのものは結構おもしろい。見終わるまで「用心棒」として見ていたのでジャンゴの弱さとかむしろ「そうなるのか」と思って面白かったです。

三船のあれはもはや仙人の域(赤ひげの印象とかもあるんだろうけど)で善悪飲み込んでアウフヘーベンして達観しているようなタイプであるのに対し、ジャンゴはある程度は飄々としているんだけどもっと情感豊かなのが別の方向にいい。何より棺桶に機関銃入れてるのがカリカチュっているのが馬鹿かっこいいし、てっきり銃の腕を根拠にしているのかと思えば機関銃を根拠にしているなんかちょっと虎の威を借る狐っぽい(いや、実際に銃の腕はあるんですが)とか可愛らしい。ていうかフランコ・ネロがかっこいい。

あと最後のカットが「ローガン」のラストのオマージュ元だったりするのかなーとか。

や、普通に面白くてよかったです。

 

次「シャンドライの恋」

ラスト・エンペラーの監督ということでどんな感じになるのかと思っていたのですが、なんかこうあまりに自分の食指が反応しなかった。

タンディ・ニュートンをどっかで見たことあるなーと思ったのと、彼女の乳輪がでかかったことくらいしか印象に残らなかったです。すみません。

 

駅馬車

言わずと知れたジョン・フォードの名作。大学の授業でちょっと見たのは覚えていたのですが全編通して見たのは初めてだったんですが、改めてアクションが凄まじい。いわゆる格闘的なそういうのではなくて、純粋に馬に飛び移っていくところや落馬していく場面、あるいは馬が全力で走っている映像が凄まじい。いや、馬が全力で走るなんていうのは競馬見てればいいじゃんということになるのかもしれんですが、そうじゃなくてアパッチが乗ってガンマンが乗って、そういう一連のシークエンスの中で映し出される大量の馬が走っている画面だけでなんかこうすごい。

あれはやっぱりライブアクションにしか出せない馬の動きだなーと。正直馬のシーンだけで十分すぎる気がする。

 

「炎の人ゴッホ

ゴッホに関しては「ひまわり描いた人だっけ」という程度の認識しかなくて彼についてはまったく知らなかったんですけど、むしろ知らない人が見たほうがすんなり楽しめるんじゃないかと。

ゴッホが元々聖職者を志望していたこととかも知らなかったし、そこから労働者たちに思い入れていくさまからのそれが作品に転写されていくまで、孤独と心を病むまでのほぼ生涯を描いているのですが、かなり作品にエネルギーを感じる。

エネルギーっていうのはもちろん熱力学とか量子力学とかそういう点で物質が持っているものという意味でもそうだし、もっと抽象的な陰陽のエネルギーとかがあると思うんですけど、そういうエネルギーが結構伝わってくるものだなーと。

特にゴーギャンとの生活とかは役者の熱が伝わってきて笑えてくるくらいでした。

 

とまあ、こんなとこでしょうか。

あとBSのドキュメンタリーの話しとかもあるんですが、それは気が向いたらで。