アそんなわけで録画の消化(って言葉はあまり好きではないのだけれど)
1.「ニュースの天才」
ニュー・リパブリックという雑誌の記者が捏造した記事に関する実際の事件をもとにした映画。アナキンことヘイデンが主役ということで一応観ましたです。
割と演出が凝っていて、捏造したスティーブン(ヘイデン演)がOB?として学校で自分の記事の話やジャーナリスト論を語るのですが、これが実は時系列的な配置替えがされており、最後の方にいくにつれてかなり皮肉った画面の切り替えがしていくんですな。
この辺の演出は割と感心しましたです。割とスティーブンに寄り添っているような、追い詰めるような撮り方をしているのが面白い。あとラスト近くの捏造が疑われる記事を編集長が挙げていくときの、ヘイデンのアップと画面外から聞こえてくるチェックのためのペンを走らせる音の演出とか、結構クール。
あとは組織論というか、人柄や自己欺瞞による人の良さ、あるいは捏造した人物やリーダーといったものの個々のパーツが組織内でどういった影響をもたらし組織の崩壊をもたらしうるのか、という視点からも語れそうで、良作だと思いますこれ。
あと「シンプソンズ」の声優としても知られているハンク・アザリアが出ていたのもなんとなくプラスな点。
「ソウ2」
1作目は観ていたものの、長期のシリーズは中々続編に手を付けるのが億劫なんですが、たまたま機会があったので観た。
マーク・ウォルバーグの兄、ドニーがメインを務めるのですがこの人がちょっとラッセ・クロウ寄りな顔をしていて今回の暴力警官という役柄にピッタリ。
お話も結構ギミックが凝っていて関心しましたが、注射器の穴のくだりは割と本気で痛々しくて目を背けました。ああいうの本当に無理なんですよね・・・。
「イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優」
名前自体は知っているものの、私はあまり知らない有名な女優の親族などへのインタビューなどを盛り込んだ伝記映画。
若い時は本当にチャーミングだなーとか、やっぱり女優は老いに対して普通に生きている女性以上に敏感なのだなーとか、そういう散漫な感想しか抱けないのが残念。
あとはまあファイナルディスティネーションの2・3も観たんですけど「でしょうね」という感想しか。あれは完全にフォーマットが決まってしまっているので、いかに殺すかということを楽しむものなわけですが、もっと本当に偶然が重なったような感じに見せることができないかなーという死に方がいくつかあったので、そのへんはちょっち残念かもです。