dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

ライアン・ゴズる

ネオン・デーモン」の監督であるレフンの作品ということで「ドライブ」っつー映画を観たどす。勝手知ったるような言い方ですが、レフンについては何も知らないんですよね。ただ、「ネオン・デーモンって映画面白そうだなー監督はレフンって言うんだー」といった具合に前々からチェックはしていたので、という程度。

前情報一切なしで観始めたら(レフン作品ということで録画しておいたのに観るまでレフン作品であることを忘れている始末)ライアン・ゴズリングでてきた。ヒゲが薄いと結構若く見える。実際、7年前の映画だから若いのは当然なんだけれど。

どっかで観たことあるようなストーリーではありながら、アプローチの仕方がとても静かでアンビエントなのがすごい変な手触りの映画でした。ダーティな仕事を請け負うドライバーを主役に据えながらもカーアクションはほとんど添え物に近く、むしろ人間関係を主軸にものすごく淡々と、しかしところどころで煌びやかなシーンがあったり(ゴズリングと一緒に仕事をしてた女が殺される瞬間とか)して、異様に惹きつけられた。

音楽の使い方とかも非常にのっぺりとしていて、ジョン・ウィリアムスとかジマーみたいに強烈な主張はしないんだけどすごく画面に合っていて、観ている間はすんごい耳に残るんだけど映画を見終わったあとだと「どんなんだったっけ」となるような。しかし、映画との一体感というものを考えると、ある意味ではそちらのほうが総合芸術としての映画には貢献しているのやも。

やっぱりゴズリングって役者としてのスキルが高いなーと。ちょっとしたカットでも表情がしっかりしているしね。エレベーターでの子どもとの見つめ合い(グレートアンビション)だったり。あとペギーもとい「上海から来た女」じみた目線誘導やら、あらかじめモーテルの構造を見せておくことで緊迫感や危機感を煽ったりっていうのが上手い。

話は割とオーソドックスというか「カウボーイ・ビバップ」とか「ベイビードライバー」のバッドエンド版というか。

しかしまあどこかで見た顔が多いなと思ったら、今振り返ると役者がかなり豪華だったりする。

ゴズリングを筆頭に、ギャレゴジで唯一人間パートで良かった「ゲンシロヲミッペイスルンダ」でお馴染みのブライアン・クランストン、新シリーズのSWでダメロンを演じているオスカー・アイザック(髭面すぎて観ている間は気付かなかったけど)、地獄坊やことロン・パールマン。あと、最近のカズオ・イシグロの特集なんかでよく「わたしを離さないで」の映画版の映像がよくリピートされていたので既視感があったキャリー・マリガンとか。午後ローでもやってたんですね、これ。ダメな方の「バニシング・イン60」をやったりと当たり外れが大きいんですが、いや、侮れないな午後ロー。

 

午後ローといえば今日の午後ローが「沈黙のジェラシー」っていうのがやっていて、てっきり「またセガールかな」なんて思ったらグウィネス・パルトロー主演でやんの!

内容は典型的な嫁姑問題でしかないんだけど、パルトロー好きな人は見て損はないでしょうね、はい。ただ、20年前だとパルトローはまだ20代半ばのはずなので吹き替えは敦子さんじゃないほうが良かったかなぁ。田中の敦子さんの声は好きなんだけど、このパルトローにはちと老けすぎな気がゲフンゲフン。

ワインスタインの問題で名前が真っ先に挙がっていたお方ですが、私生活での色々な面を見ると恋多きというか問題多き女性っぽい気もする。

まあ、だからなんだという話なんですが。