「グレイテスト・ショーマン」と呼ばれる映画をようやっと観に行ってきた。
昨日から「シェイプ」「15時17分、パリ行き」「ブラックパンサー」と大作・話題作が公開されているし、そろそろ分散されてくるだろうと思ったら平日の昼から結構な席が埋まっていたでごわす。
ほとんど女性客で年齢層も広かったんですが、やっぱりミュージカル映画って女性の皆さんはお好きなんですかね。それとも「ラ・ラ・ランド」スタッフという売り文句の効果でしょうか。まあミュージカル好きなんだったら是非「ジェリーと恋と靴工場」を観てもらいたいものです。はい、こういう道連れ思考はよくないですね。
実在のショーマンでありバーナム効果のp.t.バーナムをモチーフにしたミュージカル映画ということで、まあ当然というべきかフリークスがたくさん出てきます。
今ちょうどフリーク関係の本を読んでいるんですが、親指トムとヴィクトリア女王の関係とかは特に本編で言及はされなかったですね。どうでもいいけど親指トムの話って日本人にどれくらい馴染みがあるのだろうか。ギリギリ名前で察せられないこともないけど、親指トムの話を知っていないと微妙に分かりづらくないかなーとか思ったり。
導入を派手なミュージカルシーンで引き付ける手法は「ラ・ラ・ランド」でもやっていましたが、今回はまあ色々な制約もあったのでしょうがカットをかなり割るので「ラ~」ほどの上がりっぷりはないのがちょっと残念といえば残念か。あれのレベルを毎度毎度期待するのがそもそもアレなのですが。ある意味で功罪とも言えるのかしら、これは。
とはいえ、歌はどれも素晴らしいし、演出もかなり計算されて工夫も凝らされている。チャリティとバーナムが結婚に至るまでの一連の流れ。特にバストアップでダンスを撮っていたカメラが引いていくとチャリティのお腹が膨れているのとか、そういううまい繋ぎ方が結構あった気がする。
でも、せっかくフリークショウなんだから可愛い女の子のアン・ウィーラーをフィーチャーするより大男とか双子とか、それこそ大佐にもっとスポット当ててもいいと思うんだけどねー。そういう意味では髭女とカーライルをくっつけるのが良かったようなきもするが、ダメなのですか。
いや、わたくしもアン・ウィーラーを演じるゼンデイヤ(どっかで見た顔だと思ったらトムホのスパイディに出てましたね)には魅了されましたがね。カーライルとのロープアクションもといワルツ的空間はもすごい良かったし、ここだけ抜き取れば文句ないんだけれど。結局、ほかのフリークたちにほとんどスポット当たらないのがねー。
ミュージカルシーンの双子のダンスとか、かなりアクロバットなことしてるんだけど、どうしても大勢の中で埋もれてしまいがちだったりするし、そもそもキャラクターとしては造形されないし。
本当に正直に言ってしまえば、個人的に一番の収穫はレベッカ・ファーガソンですた。「ローグ・ネイション」での二重スパイ役が光っていましたが、まさかこんなに歌が上手いとは思わなんだ・・・。
ここで一番鳥肌立ちましたですよー。特に最後の公演における同じ「ネバーイナフ」の歌い方の違いとかもねー。これって劇中バージョンはサントラに入ってるのかなー。
そんなわけで、普通に見る分にはフッツーに楽しめる。
※4/8追記:レベッカ、歌ってないってよ
歌の部分はローレン・アレッドっていう歌手だそうな。
しかし、やっぱりミュージカル映画は割と苦手なジャンルかもしれない。どうにも歌と踊りでケムに巻かれている感覚になってしまう。だから、あまり何度も観に行く気にはならないかしらしらしら。
あーあといくつか録画してた映画観たのでそれぞれ一言だけ添えていきますか。
「ジャージーボーイズ」
イーストウッド映画。
シンプソンズのビーシャープスとかサウスパークのカイル・スタンのペアが音ゲーのあれの原型的なお話。まあまあ面白い。
「LIFE/ライフ」
なんかすっげー普通。ベン・スティラー主演でベン・スティラーが監督してるっていうから結構ぶっ飛んでんのかなーとか思ってたんだけど、何をいい感じの映画に仕上げちゃってんのよーといった感じ。「トロピック・サンダー」とか「ズーランダー」くらいぶっ飛んでくれたら面白かったんだけどね。
いや、面白いっちゃ面白いんですけど。
あとクリスティン・ウィグって普通にキレイめな女優として見れるのが以外。
「私は二歳」
ヒッチコックの「鳥」みたいなシーンでワロタよー。