「私の愛情の対象」
映画天国でLGBT特集の一環でやっていたんですけど、Gばっかりなのはいかがなものかと思いつつとりあえず観る。
「ざしぇいぷおぶぼいす」よりは当人の意思が表明されているぶんはるかにマシではある(同一視してしまうのはアレですが)ですが、なんか色々はぐらかされている気がする。
「史上最大の作戦」
原題がthe longest dayというのを初めて知る。「日本の一番長い日」はやっぱりここから来てるのかしら。
まず疲れる。3時間は疲れる。しかも内容は本当にずっと戦争をを描き続けるのでカロリーも高い。だので、正直後半はあまり覚えていない。ここ最近体調すごく悪いし、見るタイミングを誤ったキガス。
「プライベート・ライアン」「ダンケルク」とか、後の戦争映画をこの一本で総括しているような感じで中々。
なんか自分でも奇妙なんですけど、この映画のおかげで「ダンケルク」の評価が上がったという。
「サム・ペキンパー 情熱と美学」
ペキンパー映画については「ボディスナッチャー」「ワイルドバンチ」くらいしか観たことないですが、両方とも面白い映画でしたから印象には残っていますが、彼の人となりがどんなものかは知りませんでした。まあ大概はそうでしょうが。
ただ、情報そのものとしてはペキンパーのウィキを読めば事足りてしまう、とは言えるでしょう。関係者の話は面白いですし、このドキュメンタリー観て「わらの犬」は観たくなりましたし、ペキンパー作品を観たことがある人が観ればほかの作品にも興味が出るかもしれません。
「バリー・リンドン」
キューブリックの映画ということで身構えてみてた(上映時間も3時間超えてるし)んですけど、思ったよりストレートに楽しめました。
ところどころ、本当に絵画をそのまま映したかのようにズームアウトしていくショットがいくつかあったり、かと思えば手持ちっぽく荒ぶる(ってほどじゃないけど)カメラワークがあったり(バリーがブリンドンを殴るシーンとか)
しかし美術どうなってんです、これ。
話は1部がバリーの放浪と成功、2部が没落といった感じなんですが、なんというか盛者必衰というか。
あとどこかで聞いたことのあるBGMが実はこの映画で使われていたパターンが特にキューブリックには多い気がするのですが(ほかだと「12モンキーズ」とかであったかな)、そんなとこでも偉大さを思い知る。
「嘘の天才~史上最大の金融詐欺~」
スタチャで無料放送してたのを録画していたのを。
ソフト化してないらしいのですが、デニーロ主演なのに珍しいというか。
2008年に人類史上最高額の金融詐欺罪で逮捕されたウォール街の証券投資会社会長バーニー・マドフの富と名声からの失墜を描く犯罪ドラマ。ロバート・デ・ニーロ主演。
元NYタイムズ紙記者が著したノンフィクションを元に、世界の金融界を揺るがした巨額金融詐欺事件の全貌をHBO(R)FILMSが映像化。証券投資会社会長を務めウォール街で最も信頼されていた男バーニー・マドフ。社会的信頼の高い彼が、顧客である多くの著名企業やハリウッド関係者を騙し資金総額約650億ドルを破綻させた。この極悪詐欺師の劇的な失墜を、ロバート・デ・ニーロ主演、ミシェル・ファイファー共演で贈る。
2008年12月、証券投資会社会長バーニーは妻ルース、そして2人の息子に驚愕の事実を明かす。彼は過去15年間に渡り、有数の顧客を騙して嘘の取引を行い、約650億ドルを破綻させたというのだ。その後、FBIによって彼が詐欺の罪で逮捕されたというニュースはたちまち世界中の金融界を揺るがし、家族を混乱の渦に巻き込んでいく。ある夜バーニーは、周囲からの批判に耐えかねないと嘆く妻ルーシーと共に自殺を図り…。
という話。
まあ家族の破綻を描く話なんですが、それを内部の目線から描くことで外部(詐欺の被害者を含む)との事件の受け取り方の違いを見せてくれる。
しかし終始デ・ニーロが食えないというか読めない人間で、なんとなくサイコパス感があって怖い。