dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

hafuボイルド

実習終わりにイベントに出てきた。

「HAFU」っていうドキュメンタリーの後に矢野デイビッド氏の講演があったんですが、ぶっちゃけ映画より講演の方が面白かった。

というか、この「HAFU」という映画自体はまあアレなので。本当にテレビでやっているようなドキュメンタリーではあるので。

までも、ミックスかハーフかとか、その辺の呼称の問題も当事者の個人によって異なってくるというのはやっぱりそうみたいで、劇中に登場するベネズエラとの「ハーフ」のエドさんは日本語の「ハーフ」はやっぱり「half」とは違っているからいいんじゃないかと言っていたりしてたし。

あとはインタナショナルスクールに関しても大井一家のアレックスくんは通うことになって割と上手くいってそうだったんだけど、通う前に同じハーフの知人の娘はなんか反応的にイマイチっぽかったり、この辺もやっぱり個人差があるみたいで。まあハーフの一枚岩ではないからな。ただこの大井一家に関してはメキシコから帰ってきたアレックスがスペイン語で母親と会話しているときの、サラのなんとも言えない表情が気になった。彼女はどう考えてるんだろう、と。

アレックスに関してはどもりが出てしまうほどにはやっぱり一般の小学校は合わなかったから、仕方ない(というよりはもうちょっと前向きなニュアンスだけんど)し。

ソフィアに関しては、まあそうだよね、という気持ち。しかしほいほい恋人作ってるあたりやはり自分のルーツを探りに海外に来るような人は積極性が違うな、と。

ちなみに映画に関しての情報はこちらに詳細が

映画について | Hafu

 

ていうか矢野さんの人生が壮絶すぎてね。児童養護施設での子ども同士の足炎上事件(これが話せるレベルの話というのがまた闇が深い)とか。

弟の名前の由来とかも面白かった。英名・英名ときて三男に和名というところに序破急的なオチを感じる。

あとガーナの子どもたちが3.11のときに見せてくれた涙とか。ただ、どうしても擦れた自分にはカメラに写ってしまっている時点で演技性が否応なく入ってきてしまっているような気がしてね。めっちゃアップで一人一人に寄っていくし。

いや、彼女彼らの流した涙は確かなのだと思いますが。それをああやって映像として見せられることの、なんというか歪みががが。