dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

サメのポリティカリー・コレクトネス

久々に映画館で映画を観る。本当に久しぶりに。

とはいえいきなり重い映画を観る気もせず、リハビリがてら軽めのサメ映画を観てきました。「海底47m」の続編である「海底47m 古代マヤの死の迷宮」を。

公開から少し経ってますけど、前作は結構な良作だったので観に行ってもいいかな、と。

世間的にも前作は好評だったらしくわかりやすくグレードアップしていました。

・製作費倍増

・メインキャラクターが2人から4人にグレードアップ

・ケージの中のみ(厳密にはちょっと違いますが)という限定空間から迷宮へと空間の広がりがパワーアップ。

・パンフレットが作られる。

・シャークネードの風味が香り立つ。

などなど。まあ最後のは冗談ですしそもそもグレードアップなのかわかりませんが、まあわかりやすく豪華にはなっていました。

 

んが、それに対して絵面はジリ貧な感じが否めない。基本的にヒット&アウェイの連続(まあ前作もそうだと言えばそうなんですが)で、迷宮を進んでいく中で途中でサメに遭遇→回避を繰り返していくわけですが、回避の仕方が狭いところに逃げるという方法なのですが、それがもう絵面が同じこと同じこと。それに加えて空間が狭っくるしく暗いため何やってるのか分かりづらい。役者も判別しづらいですし。

これは前作がまだ明るかっただけにちょっと残念。この後退の仕方はちょっとAVPシリーズっぽくもある。

 

あとスローの多用が謎。食われるシーンでスローを使うのも、あの緩急は完全にギャグの領域ですし、終盤の射撃シーンのスローとかそうですが。というか、終盤のあれはテンポでごまかしていますが作劇的にはバッドエンドに持って行った方が良かったのでは。前作ではそうだったわけですし。

噛まれても生存、というのはサメ映画では珍しいかもしれませんが、だからどうだと言われるとよくわからない。サメの牙でサメを撃退するのも含め、がんばればシャークネード路線もいけそうな感じで、むしろそっちにシフトするのが正解なのではないかと、ちょっとこのシチュエーションでの頭打ち感が(少なくとも監督には)出てきている気が。撮影は大変だろうし、それに対してのクオリティが追い付いてないなーという気はします。

 

 個人的に一番面白かったのは字幕。

この映画でサメは傷つけられていません。サメによる人間の死者は年間10人程度。人間によるサメの死は年間1億とか。

つまり「サメを恐ろしく描いている(ステレオタイプ)けど、実態はその逆なんだよ」という。いや、生き物は傷つけてないよ、というのはまま見るのですが、まるで弁明するかのように人間とサメの加虐と被虐の事実をエンドクレジットの後に字幕表示するというのは中々新鮮だったというか。

まあ、これならPETAにも難癖付けられないで済みますしね。彼らの守備範囲に魚類が含まれるのかどうか知りませんが。

 

あとパンフレットの情報も結構薄かったですねー。まあ理由はわかりますけど、これで850円というのはうーん。まあ苦慮しているのはうかがえるのであまり文句を書く気はないのですが、これは700円でもちょっとどうかと思うレベルでした。相対的なものですが。

やややけくそみのあるパンフではあるので、それを楽しむことはできますが、そのために850円出せる人だけにしましょう。