「パプリカ」
ひさびさに見返したら凄まじい傑作であることに加えてアレゴリーだらけであることを理解しますた。
夢とフィクション(映画)、その作り手あるいは担い手としての責、それらの相剋
理事長とか完全にチャールズ・エグゼビア(が潜在的に持つつダークサイド)ですし、パロディもふんだんに盛り込まれてますし、改めて見返すと最初に見たときと全然印象が違って、サイケというよりもむしろ意味それ自体に侵襲されているように見える。
まあストーリーが云々というよりもやっぱりアニメーションそれ自体の質に観惚れるので快楽部分に相違はないのですが。にしても色彩設計凄いなぁーとやはり改めて思ったのだった。
「犬鳴村」
少なくとも「こどもつかい」よりはかなり楽しめた。というか怖かった。誰だったか、高橋洋だったか忘れたけど、呪怨以降は「見せる」ことがメインストリームになったというようなことを言っていた気がする(あやふや)のだけれど、これもそういう意味では同じだと思う。
気持ち悪さ、あるいはフリークス(というか被差別民)の悲哀など、実はかなり哀愁の漂う映画でもある。
いや、結構良かったと思いますよ、マジで。
「インターンシップ」(映画天国録画)
お話自体はひねりもないしクリシェもいいところなのだけれど、やはりオーウェン・ウィルソンの顔面力だけで割と十分。
「メトロポリス」
大友の欲望ってただひたすら動かすことにあるのではないか、という気がしてくる。「AKIRA」はともかく「スチームボーイ」とかいうもはや誰の記憶に残っているのかも怪しい映画を除くにしても、実のところこの人って質よりも量みたいなところを志向していたりするのではないだろうか・・・?
「127時間」
ダニー・ボイルは実はあまり好きじゃないのではないかという疑惑がにわかに自分の中に起こりつつある。
いや、この映画に関して言えば割と好きな方だし、神経の痛みをあのノイジーなサウンドで表現したり、というのはかなり好きなのだけれど、全体的にこの人の映画って人間の内面を描くことに抵抗がないというか臆面がないというか、そういうのがなんかあまり。もはやマウンテンデューの広告かと思えるような場面もあるし。
いや、すきっちゃ好きなんですけどね、この映画。タイトルの出し方もつい笑っちゃったし。
「深夜の告白」
冒頭の五分がすごい良かった(小並感)
SSFF短編たち
「マイリトルゴート」
PUIPUIモルカーの監督の短編。モルカー、結局2話しか観てないのだけれど。個人的には「あたしだけをみて」の方が好きかも。
いや、割と恐ろしいというかおどろおどろしい作風なんですけど、狼(パパ)の半ケツチラリズムとかドラえもんズの合体とか、要所要所で笑ってしまった。
「ラッシュ/プライドと友情」
え、これ音楽ジャブロンスキーじゃないの?ジマー?マジですか?てっきりジャブロンスキーだとばかり・・・いやジマー門下生だからジャブロンスキーのできることをジマーができてもおかしくないのだけれど、あそこまでバカっぽい感じの音楽やるのか、という感じが。いやしかしジャブロンスキーも参加してまへんかねこれ?
内容自体はうーんまあ面白いと言えば面白いのだけれど、「グランプリ」とか「フォードVSフェラーリ」みたいなエッジの利いた作品群を先に観てしまっていたためか今一つ物足りなさがなくもない。
というかお話自体はどちらかというと「ボルグ/マッケンロー」に近いともいえるのかしら?
ロン・ハワードなので手堅くはあるんだけれども。
「スケアクロウ」
「さらば冬のかもめ」的な。アメリカンニューシネマど真ん中の作品、なのだろうか。ハックマンとパチーノのホモソは良いものだ。
「キッド」
通しで初めて見たのだけれど。印象自体は変わらず。つまり、エッセンスのみ、ということ。
「南極物語」