良かった。本当に。
ただ何というか、一抹の寂しさのようなものもあったり、あと正直なところエヴァの熱というのが全盛期ほどないがためにあまり前作までの部分とか設定とか覚えていなかったのでちょいちょいわからないところがあったというのも確か。(渚指令とか)
パンフは案の定売り切れてた。初日にパンフだけでも買っておくべきだったなーというのはある。まあ多分、もう一回くらいは観に行くのでそのときに再入荷していることを願うが。
んで、この映画についてどう書こうかというのがちょっと迷っている。本腰入れて書くにはまだ咀嚼しきれてない。かといって書きたいこともかなりあって、といった感じでどうにもうまくまとまらない。
ので、とりあえず散漫に書いていくことにする。
とりあえず「Beautiful World」はゲンドウくんの歌だった、ということは言える。そして「One last Kiss」を鬼リピートしています、私。特段宇多田ヒカルが好きというわけではないのだけれど、やっぱこの人すごいと思う。
あと序盤の日常描写はすごい良かった。「Q」では状況が状況だけにああいう描写を描く余地がなかったというのはあるのだろうけれど、どれだけ壮大に話を広げてみたところでエヴァというのは結局のところ人の心の問題なわけなので、ああいう寄る辺としての日常というのはやっぱり必要なのだと思う。
まあでも目の前で黒波さんが死ぬのはそれ逆にトラウマ再植にならんべ?という気がしなくもないのですけれど。
ループというよりはメタ視点を取り入れたセルフオマージュではあると思うのですけれど、それにしても後追いでエヴァを観てきた人はどうなんだろう。大学生くらいの人も観てたんだけど、今の大学生ってどう考えてもテレビシリーズに間に合ってないでしょう?
MCUにおける「エンドゲーム」的な作品・・・つまり10年単位のコンテンツの幕引きというわけであって、新劇から入った人ですら旧劇・TVシリーズからの人ほどの情動はないのではないだろうか、という気がする。というくらい旧シリーズのセルフオマージュ(というかあそこまでやっちゃうとパロディだと思うんだけど、ミサトさんちでのエヴァのバトルを見るにまあ狙ってるよね)が盛りだくさんだし、タイトルバックとか挿入してたし。まあ旧劇と違ってちゃんと笑えるつくり(+笑ってくれる客)がいたので(少なくとも私は巨大綾波に笑ってしまった)、少なくとも伊藤さんの言うような「敗北」ではないのだと思う。
あと予告で違和感バリバリだった初号機と13号機のMMDがごときバトルシーンですが、あれにはしっかりと故ありだしその直後にちゃんと?した作画に戻るのでご安心を。まあ「Hello, World」と同じ手法ではあるんだけれど、あっちと違ってオチではなくあくまでシーン単位での演出としてしている部分はさすがというべきでしょうか。
これリアタイでエヴァを追っかけてた人は喪失感すごいと思う。
また気が向いたらちゃんと書くかも。どうかな・・・書かないかも。