「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」
原作知らないけれど「こういうのでいいんだよ」感
「プロフェッショナル」
そして「こういうのがいいんだよ」感
いや、まあこれ傍から見たらロビン・ウィリアムズ完全にヤバイ人なんですけど、ある意味ではアメリカンな陽キャの極限(軍属というのも含め)をそのまま描いたらこうなったという感じだろうか。しかし、これがロビン・ウィリアムズという実はその対極にいる人間が演じることによってそこはかとない狂気が滲んでいるというか。
この話をここまで感動的に描くというのは今ではなかなか難しいと思うのだが、しかしラジオという音声メディアの背景に戦争(劇中のある人物があくまで「紛争」と呼んでいるのが、ギャグとはいえ中々ブラックだなぁと)の軍靴の音が日常風景として融解している感じとかは良かった。
ただ、それがクロンナウア個人のドラマと結びついているかというと、ちょっとよくわからない。
「イット・フォローズ」
生まれ落ちれば、死んだも同然。ということでせうか。
公開時から気になっていたのに観るの忘れてたやーつ。
冒頭から視点者のカメラワークから始まっていたり、独特な(どこか安っぽくもある)シンセを鳴らしたり、確かにほかのアメリカンホラー映画とは違う。このスローなテンポはむしろJホラーっぽいともいえるのかもしれない。
屋根の上に全裸とか、「いや物理的に干渉可能なんかい。ていうか物理攻撃してくるんかい」(そこらへんはやっぱり日本的感覚とは違う)と、ちょっと笑っちゃうところもあるんですけど、それも含めて面白い。
そういえば時代設定が微妙にわからないんですが、これって現代なのだろうか・・・。筋肉理論的には「血が出るなら殺せるはず」なんですが、そうでもなかったようで。
あの「終わりではない」終わり方も、ホラーらしさを持ちつつも真正面から見据えたある種の清々しさすらあって、まあ「死」というのは「生」きている限りツきまとうものですから、当然なのですが。
そして、あの二人がああいう風な関係性になったということの意義も、かなり重要であって、「人という字は~」ではないけれど、見える者と追われる者が二人一緒にいることの意味を考えると(そして、それを補強するのが幼馴染をずっと想っていたという強度)、あれは希望でもある。
「ホワイトナイツ 白夜」
良かった。「愛と青春の旅立ち」の監督なもんで割とストレートな異邦人同士(同志)の友情物語なのでありますが、冒頭のバレエは迫真そのもので見ごたえあるし、本筋とは直接的には描写する必要のない飛行機事故とか、あれマジで実機使ってるんじゃないかと思うほど(ていうか使ってる?)迫力あるし、ともかく楽しい。ダンスシーンも下手にカットを割ったりしないでカメラを中心に役者を360度動かしてみせたり、ともかく楽しい。
ドラマ部分も良いし、良作。