dadalizerの映画雑文

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マスク・オブ・ゾロ

監督がトマトで酷評の嵐を受けたあの「グリーン・ランタン」の監督ということでどんなものなのかと思ったのですが、別にそんな悪くないですよね。怪傑ゾロって名前は聞いたことがある人もいるでしょうし、バットマンのオリジンにも絡んでくるものですからネームバリューとしては本国ではかなりあったのでしょう。そういうのを差し引いても義賊の話って大衆ウケしやすいですから、続編が作られる程度に面白かったですよ。まあ心に残るような感じではないですけど、そういう意味じゃパイレーツ・オブ・カリビアン的でもありますね。

フォークロアというか童話的というか、まあそういう話なんで細かい部分に突っ込むような野暮な輩でなければ普通に楽しめるでしょう。アンソニー・ホプキンスのゾロ姿とか執事衣装とか眼福ですし、炭鉱のセットとかラファエロ邸の瀟洒な内装とか、美女と野獣とかもそうですけど、ああいうのってやっぱりビッグバジェットじゃないと見れないですし邦画のキツキツ予算じゃ今でもできないでしょうから、観ていて「わーい」ってなりますよ、ええ。もっとも、塚本晋也監督の「野火」を観ると工夫次第である程度までできそうな気はするんですけどねぇ・・・自主制作だからあそこまでできるっていうのもあるんでしょうが。

ちょっと少年漫画チックでもあるんですよね。ホプキンスゾロが二代目ゾロとなる義賊崩れのアレハンドロを鍛えるシークエンスとか、モロに。

そうそう、本作のヒロイン担当のエレナを演じるキャサリン・ゼタ=ジョーンズがすごいよろしいです。ポルノ女優臭さを排したミーガン・フォックスというか、上品で美人なクリステン・スチュワートというか。いや、別にミーガン・フォックスはポルノ女優とかじゃないですしトランスフォーマー好きとして彼女を応援してはいるんですが(シャイアがアレな感じになりつつあるんで)。いやたしかに綺麗ですし昭和の少年漫画的お色気みたいなサービスとか嬉しいんですけど、ゼタ=ジョーンズがアップになるたびに特殊効果(今流行りのsnowとかいうアプリみたいに画面をぼんやりさせる感じの。あんなに露骨で下品じゃないですけど)使うのはさすがに笑っちゃいましたけど。テリーギリアムほどアイロニカルでもないですし、デートとかで観る分には向いているんじゃないでしょうか。

あとラストシーンのあの通路、ハリーポッターホグワーツにも似たような通路があったような気がしたんですけど