dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

2022-01-01から1年間の記事一覧

2022/11

「旅立ちの時」 前に観たことあったよな~と思ったら完全なる初見でした。 しかしそうか、10月31日はリバー・フェニックスの命日だったのですね。 こうして改めて観ると、この存在感はなんなのだろう。「スタンドバイミー」のときは良い感じに悪ガキめいてい…

クロパン2

眠気をこらえて「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」観てきた。IMAX3Dで。 金曜日とはいえ平日の昼間なのにハコがすごい埋まっててびっくらしました。まあ、予想はしていたので三日前に座席取っていたんですけどね。平日の昼間、三時間近くある、そ…

2022/10

「遠い空の向こうに」 さすがジョー・ジョンストン。といったところでしょうか。しかしジェイク・ジレンホールの目がまだ澱んでいない(失礼)のがなんか新鮮だった。おそらく同時期に「ドニー・ダーコ」があったと思うのだけれど、本作ではああいったダウナ…

主演:NTR

てなわけでRRR。公開日を忘れていて、テレビで今日公開というのを見かけ「これ今日の内に観ないと絶対劇場に行かないだろうな」という直感が働いた。「バーフバリ」の監督ということで情報が出た当初から気になってはいたのだけれど、「バーフバリ」が都心の…

ジヨン

「82年生まれ、キム・ジヨン」を観た。 原作が邦訳されて日本でも話題になったときから気にはなっていたものの、原作は未だ未読なのですが、もしかして映画の最後の語りって原作にもあるのかしら? だとすればほぼ自伝というか私小説の入れ子構造みたいな感…

2022/9

「黄昏」 さっすがは名匠ウィリアム・ワイラー。 社会的正義や道徳、あるいは、というかそれを含めた結婚という制度を巡る映画と言ってもよござんしょ。フェミニズムの観点から結婚という制度がいかにセクシズムの上に成り立っているのか、ということは再三…

ホフマンの妄想

「ホフマニアダ ホフマンの物語」 2,3年前に劇場公開された当初から気にはなっていたもの結局見逃していて、今回の特集でようやっと観ることができた次第なのですが、まあ正直なところ当時ほどの熱量があったわけでもないのと仕事終わりで結構ウトウトし…

ノップ

「NOPE」観てきた。のだが、色々とバタバタしているうちに感想書かないまま2週間経ってしまった。個人的な感覚なのだが、劇場で観た映画はできるだけファーストインプレッションを大事にしたくて、鮮度が重要だと思っているので、ここまで時間が経ってしま…

2022/8

「 An Eyeful of Sound 」An Eyeful of Sound - trailer on Vimeo 10分ほどの短編。共感覚的な世界の表現としての、音に色や形、動きをつけるというもの。これ説明を読むと「An Eyeful of Sound is a short animated documentary film which takes a selec…

JW3

正直そこまでモチベーションはなかったのだが、過去作は全部劇場で観ているしここまで来たら最後まで付き合ってやるか、と観てきた。時間の都合で吹き替え(タレント吹き替えなので。木村佳乃は女優としてはともかくブライス・ダラス・ハワードに声あてるに…

2022/7

・「劇場版メイドインアビス深き魂の黎明」 え~~~なんだか反応に困る映画である。 「メイドインアビス」という作品それ自体は存じておりましたが、原作マンガもテレビシリーズの方も全く触れたことはなかった……とまあ、このように持って回った書き方から…

愛雷

「ソー:ラブ&サンダー」 う~んビミョー。 決して楽しくないわけではない。 んが、笑えるものもあるにはあるが滑ってるギャグの天丼や、そもそもそういった物語上は不要ですらある笑かせ要素で尺取りすぎ。ラッセル・クロウの出オチ=ゼウスのパートとかほ…

リコピス

「リコリス・ピザ」 今回ではっきりしたのだけれど、自分にポール・トーマス・アンダーソンの映画は合わない。特別嫌いなわけではない。むしろ良い映画を撮る才能ある監督だと思う。 今回にしても冒頭からさら~っと長回しして見せたり、撮影そのものやレン…

2022/6

「LION/ライオン 〜25年目のただいま」 なんか普通に良かった。普通に良かった過ぎて特に書くことがない…。 「光る眼(1995)」 今見返すとクリストファー・リーブ主演だったりマーク・ハミルが出ていたり、役者の面でも「あー」となる。 つまらないというわけ…

悪人ではない、というエクスキューズ

「ベイビー・ブローカー」観てきた。暑すぎて外出ることが億劫すぎて、気づけば今月映画観るのこれが最初という。 にしても宣伝や監督自身のプロモーションに比べて回数少なかったですな。近所のシネコンではスクリーン一つだけな上に一日3回しか回ってなか…

202107

「バリー・シール アメリカをはめた男」 なんかやたらカメラワークが特徴的だな、と思ったらダグ・リーマン監督だったんですな。こんなにギャグセンス高かったっけ、と思うほど爆笑ポイントが結構あって今年観た映画の中では一番笑ったかもしれない。 無重力…

トップガン マーヴェリック

本当は「犬王」観たかったんだけど、近所のシネコンでやっておらず、夜勤明けでもありさすがに遠くまで行くモチベーションがなかったので近所のシネコンでやってた「トップガン」を観る。だもんで、予告編までは割とウトウトと微睡んでいたりもしたのだけれ…

不思議博士の多言世界解釈

というわけで「ドクター・ストレンジMoM」。公開二日目に観に行き、その日のうちに感想を書いてはいたのだけれど、あまり自分で納得のいくものがでてこなかったので下書きに留めておいたのですが、「サム・ライミのすべて」をちょろっと読んだり、もう一度映…

シルトラマン

観てきた。「ドクター・ストレンジMoM」の感想をなんとか書き上げたそのままの足で劇場に行って。 や、普通に面白かったです。 ゴジラに比べればウルトラマンへの思い入れはほとんどないに等しいのでイースター・エッグを楽しむというようなことはほとんどな…

2022/4

「アデライン、100年目の恋」 悪くないけれど、目新しさはない。それでも小奇麗にまとまっているとは思うけれど。 主役の人どっかで観たなーと思ったら「かごの中の瞳」でしたか。この女優さんブレイク・ライヴリーは演技達者で、表情の機微が上手いので彼女…

蝙蝠男と旧蝙蝠男(ポストクレジット)

ここまで影の薄いMCU映画って「インクレディブルハルク」以来じゃなかろうか。いや、正確にはMCUラインに組み込まれているのが極めて曖昧というか、ノーウェイホームという結節点があるのと最後にMCUラインの人が雑に合流してくるので無関係というわけではな…

☆☆☆☆☆

やってることがGTAで手配度5にして逃げるというプレイングそのまんまなんですが。 久々に観た映画がなぜか「アンビュランス」という、アカデミー賞でもないんでもないどころかシネフィルには嫌われがちなベイ映画なのは自分でも謎。まあ自分のような人間に…

2022/3

「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」 思っていたよりも良かった。スポーツにおける性差、というか男女の(生物学的・社会的)性差を問いつつ、本質はマイノリティに向ける視座。でなければ、アラン・カミングをあそこに配置すまいて。というか、アラン・カミン…

2022/2月

「ホーンテッドマンション」 この時期のCG黎明期の疑似ワンカットの繋ぎ目を見るのが、なんともはや奇妙な感覚が。シームレスにその境目が浮かび上がってくるという。特にラストの車内からズームアウトして車全体を俯瞰していくシーンね。 この三年後にキュ…

2022/1

「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」 原作知らないけれど「こういうのでいいんだよ」感 「プロフェッショナル」 そして「こういうのがいいんだよ」感 「グッドモーニング・ベトナム」 いや、まあこれ傍から見たらロビン・ウィリアムズ完全…

老いには勝てなかったよ…

「クライ・マッチョ」……誰かこの映画を肯定的に批評した文章をください。自分ではちょっと無理だった。 ていうかこれやっつけ仕事じゃないのかいイーストウッド翁?そうだと言ってよバーニー…。 もしそうじゃないのだとしたら、ちょっと見てられない。けどウ…

家なき蜘蛛男の青臭さが持つ可能性

「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」 正直に言うと今回のスパイダーマンには色々と困ってしまった。まず長い、というのはもう仕方ないというか今回に関しちゃまあ十分まとめた方だろうというのはあるのだけれど、それはかなり多めに見ているからであっ…

2021/11+12

「グリーンブック」 彼我越境の物語としては面白いし、ある種のロード―ムービー的に、まあ題材が題材だけにその背後に潜む(潜んでない)問題は根深いのだけれども、しかし割とオーソドックスなウェルメイド(?)なつくりになっているような気がする。 良い…