dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ザ・普通の映画

しかも機を逸しているという始末。 そんなわけで、十中八九今年の見納め映画となるである作品があまりパッとしないブレット・ラトナー監督の「天使のくれた時間」でした。クリスマス映画なのにクリスマスを過ぎた後に見るという体たらく。いやまあ、普通の人…

フィラデルフィア物語と青い山脈

別に関連性があるというわけではなく、単に連続で見たからという理由で二つセットで1つの記事にしました。 一つ目の「フィラデルフィア物語」ですが、実際に観るまで作品名も監督についても全く知らないまっさらの状態でした。ていうか、基本的にそういうス…

ティム・バートンと書いて愛い奴と読む

前々から思ってはいたんですけど、バートンはやっぱり「オタク」という言葉がしっくりくる気がする。向こうにも似た言葉として「ナード」や「ギーク」といった言葉があるのは知っているけれど、やはりそのメンタリティは正しく「オタク」であるのだと、「シ…

ウェインとフォードとep8

週末に劇場で見たり録画を見たりしてたので、それについてのまとめをば。 エントリのタイトルだけからだとかなり重い作品があるし、それぞれ個別に記事をまとめてもいいとは思うんだけれど・・・特に「ダークナイト」は色々と思うところがあったし。それでも…

日常的な歪み

そうかと思えば、一気に「命」の話になっていく。 普段、わたしたちは「命」というものを意識することはない。自我とか意識とかいうものを持つ我々は、それを所与として考えているからだ。というか、「当然」と思い込んでいるから考えないのだろうけれど。 …

賢いつもりでいると痛い目みるわよ

ところがどっこい、痛い目みたのは彼ではありませんでした。 ジョン・ヒューストンの「マルタの鷹」 エントリの題名は主人公のサム・スペードに対する劇中のある人物の発言なのですが、自分にとってはかなり警句に聞こえてしまったのでついつい記事の見出し…

夢想を抱いて溺死した男

というよりは、夢想そのものに溺死したと言うべきか。溺死っていうか、ほとんど縊死に近い気もするけど。 リュック・ベッソンというとロリコンという印象が強い(近作はそういう臭いはしないとはいえ)のだけれど、それは「レオン」とか「フィフス・エレメント…

キャリアを積むことでのみなし得ること

あるところに仲の良い悪ガキ4人組がいた。 その昔、4人のうちのある男は大阪の街でヤクザと戦った。別のある男はゴッド・ファーザーと呼ばれあるいは幼女に惚れ込んだ。それとはまた別のある男は解説することでそばかすを増やした。それともまた別の男は野…

キャプテントム

世間がスター・ウォーズで浮かれている中、BSでシコシコと過去の作品を観ているわたしは隠者ならぬ陰者である。 スター・ウォーズという世界的イベントにそこまでノリノリでないのは、それに代わるのがわたしにとってはトランスフォーマーであるからなのです…

かくして彼女は天使にラブソングを歌うことになったとさ

どっからどう手をつけていいか困った映画である。 人種差別の映画なのか性差別の映画なのかスピルバーグの映画なのか、どっからどうやって語るべきかというのが悩みどころの「カラーパープル」。 しかしまあ、スピの映画にしては影が薄いというかあまり語ら…

じゃない方のイップマン

イップマンの映画といえば一般的にはフォース所持の嫌疑をかけられているドニー・イェンの「イップ・マン 序章」の方でしょう(わたしは見ていませんが)。 が、これの成功を受けていくつものイップ・マン映画が作られたらしく、わたしが観た「グランド・マス…

超簡素に

「弾丸を噛め」と「グレートレース」 前者に関してはまあ普通に面白いし「金が賭けられることには八百長は付き物(意訳)」とか「女が云々」とか名言もいろいろあるんですが、普通に普通の映画なのでこれといって私に触れられることもなく。コバーンとかジーン…

キサマらの撮ったものは、バーホーベンが20年前に通過した場所だ!

うーん、それとも「マーズアタック!」のスタンスなのだろうか。 というわけで、例のごとくアベマの日曜ロードを視聴。大根仁の「恋の渦」ですが、なんていうかこう、知能指数をゴリゴリ削られるというか、どこまで自分の品性や知性と向き合ったまま(あるい…

どう見てもDVの共依存です本当にありがとうございました

っていう簡単な話に見れなくもないんだけれど、実はもっと根深いものがありそうです。みんな大好きフェデリコ・フェリーニの「道」。 わたしはそんなに好きじゃないっていうか、そもそも彼の名前だけは知っていても作品はほとんど見たことがない(大体そのパ…

三連単:三発目

三本目、わたしの好きな監督の一人であるマイク・ミルズのひとつ前の作品。 「20th~」が良かったのでこっちもかなり期待してたのですが、果たして。 うん。ミルズの作品であるということがわかるくらいにわかる映画であることは確かだと思う。編集とかフッ…

三連単:二発目

で、小津。名前は知られてるけど、映画を積極的に趣味にしているような人でなければ今更触れる機会はまあないとは思うし、今を生きる特に若い世代が彼の映画を観て面白いと感じることがあるかどうかは疑問があるところではある。 が、少なくとも彼の作品が他…

三連単:一発目

いやはや、困った。 ただでさえ一日に2本以上映画を観るのはきついのに(劇場であろうとそうでなかろうと)、それがどれもこれも面白いと感想として吐き出すのが面倒だったりする。 小津とマイク・ミルズとか、結構カロリー必要なんですが、それに加えて「ト…

インディーズ映画の好き嫌いあるいは(便意がもたらす予期せぬ不幸)

「武器人間」を観て、「蠱毒 ミートボールマシン」を素直に楽しめなかった理由がわかってきた気がする。 それは多分、後者を観ている間について回った「あざとさ」への拒否反応がインディーズであることに寄りかかったものであるのに対して、前者はできる限…

最後の騎士王ってそんなに悪いものじゃなかったよね(爆)

それなりに時間も経過したし改めて「トランスフォーマー 最後の騎士王」について書いてみようかなーと思った。 前の感想文を読んだ人からしてみれば手のひら返しにも見えるでしょうが「そうは問屋が卸さんぞ」というくらい、自分の中では割と一貫性があった…