dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

外国映画

レオノールの脳内ヒプナゴジア(LEONOR WILL NEVER DIE)と鶏の墳丘(Chicken of the Mound)セルフ二本立て

数年ぶりにイメージフォーラム行ってきた。コロナ前後に行ったきりだからざっと数年ぶり。まあそもそも滅多に来ないんだけど。低賃金労働者には電車代を惜しむ守銭奴マインドがありますし、割引料金でないと映画一本も高く感じるゆえ、ミニシアターにはほと…

不死身なのにシス

試写会で観させてもらった「SISU/不死身の男」 いわゆるナチスものだが、まったくもってシリアスなものではなく、むしろバカ映画の類。上映後のトークライブ(なんと二人の内一人は宇川さん)で教えてもらったことなのだが、この映画の監督はハリウッドで映…

2023/8

「青いパパイヤの香り」 話も映像もジメジメしていてこの時期に見るとすげぇげんなりする。 「そこでそんな音ならすか?」という描写もあったりなんか全体的に変なバランス。 手と足を映すことにやたらと拘りが見える(というか使用人を描くと畢竟こうなるの…

無垢者たち

各所で「童夢じゃねーか」「童夢だこれ」というのを聞いて公開終了前に観てきた。 いうほど童夢かな?と思いつつ明らかに狙ったカットがあって「童夢だコレー!」となったりしたのは事実だ。 みなさんはもうお忘れかもしれないが今から10年前(!?)に当…

2023/6

「フィッシュ・ストーリー」 バタフライエフェクトがやりたいのはわかるけど…まあPKに比べればいいか? 「柔らかい肌」 何気に冒頭の家でのやりとりがワンカットなのですが。 フラストレーションをためにためてからのラストは最高! 「日曜日が待ちどおしい…

魔女萌え(R15)

前作もウォッチリストには入れていたものの結局観ないまま本作の観賞に至った。のだが、世界観は共有しながらも物語上は前作と直接的に話が連続しているわけではないようです。そういうわけで、なんとなく楽屋落ちというか韓国の俳優事情を知っていた前作を…

2023/4

「かけがえのない人」 やべぇ。意外と好きかもしれない。こんなべたべたな映画なのに。主人公の青年期の役者がマイケル・ベイ似ているのに。いくら何でもべたべた過ぎるでしょう、と思うのにあそこまで真正面からイチャラブを見せつけられるともうこっちとし…

2023/3

「善き人のためのソナタ」 初めて見ましたが良い映画ではありませぬか。「シンドラー~」もの、というか。そんなジャンルがあるのかは知りませんが。 シュタージでありながら芸術的感性があるということが、ヴィースラーという人物にとって幸福であったのか…

2023/2

「幸せなひとりぼっち」 ありがとうトニ・エルドマンにも似ているような、しかし何かこう、向こうよりも愛嬌があるというか。まあツンデレじじいの話なので普通にかあいい。 「映画大好きポンポさん」 10年代後半だろうか。映画語りマンガが増えだしたのは。…

2022/12

「サラの鍵」 色々と惜しい。テーマ的にももっと深く突っ込めそうな気がしなくもないのだが、ラストの雑な畳みかたといい詰めが甘い。 「天助桟敷の人々」 こう書くと失礼なのだが、フランス映画で三時間越えの古典的映画ということもあって正直見始める前は…

2022/11

「旅立ちの時」 前に観たことあったよな~と思ったら完全なる初見でした。 しかしそうか、10月31日はリバー・フェニックスの命日だったのですね。 こうして改めて観ると、この存在感はなんなのだろう。「スタンドバイミー」のときは良い感じに悪ガキめいてい…

主演:NTR

てなわけでRRR。公開日を忘れていて、テレビで今日公開というのを見かけ「これ今日の内に観ないと絶対劇場に行かないだろうな」という直感が働いた。「バーフバリ」の監督ということで情報が出た当初から気になってはいたのだけれど、「バーフバリ」が都心の…

ジヨン

「82年生まれ、キム・ジヨン」を観た。 原作が邦訳されて日本でも話題になったときから気にはなっていたものの、原作は未だ未読なのですが、もしかして映画の最後の語りって原作にもあるのかしら? だとすればほぼ自伝というか私小説の入れ子構造みたいな感…

ホフマンの妄想

「ホフマニアダ ホフマンの物語」 2,3年前に劇場公開された当初から気にはなっていたもの結局見逃していて、今回の特集でようやっと観ることができた次第なのですが、まあ正直なところ当時ほどの熱量があったわけでもないのと仕事終わりで結構ウトウトし…

2022/8

「 An Eyeful of Sound 」An Eyeful of Sound - trailer on Vimeo 10分ほどの短編。共感覚的な世界の表現としての、音に色や形、動きをつけるというもの。これ説明を読むと「An Eyeful of Sound is a short animated documentary film which takes a selec…

悪人ではない、というエクスキューズ

「ベイビー・ブローカー」観てきた。暑すぎて外出ることが億劫すぎて、気づけば今月映画観るのこれが最初という。 にしても宣伝や監督自身のプロモーションに比べて回数少なかったですな。近所のシネコンではスクリーン一つだけな上に一日3回しか回ってなか…

2022/2月

「ホーンテッドマンション」 この時期のCG黎明期の疑似ワンカットの繋ぎ目を見るのが、なんともはや奇妙な感覚が。シームレスにその境目が浮かび上がってくるという。特にラストの車内からズームアウトして車全体を俯瞰していくシーンね。 この三年後にキュ…

2022/1

「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」 原作知らないけれど「こういうのでいいんだよ」感 「プロフェッショナル」 そして「こういうのがいいんだよ」感 「グッドモーニング・ベトナム」 いや、まあこれ傍から見たらロビン・ウィリアムズ完全…

20215

「隠し剣 鬼の爪」 緒形拳はともかく、どちらかというと柔らかい空気感を持ってる役者たちの必死な演技が楽しい。 侍という矜持とかち合う鬼の爪。侍という、美しく()誇りある生き方を相対化する、ある種のカウンター。 朱に交われば赤くなる、ではありませ…

2021 4

「ハンターキラー 潜航せよ」 なんだか普通に面白いぞこれ…。 有能、有情、忠誠。臭くなく、それでいて王道な展開を堂々と撮ってみせるこの映画の真っ直ぐさは称揚して然るべきであろう。 それを下支えするのは細かい描写(潜航する際のクルーの斜め立ちなど)…

満員につき観れなかったので「ブータン 山の教室」をば

シネコン感覚で行くもんじゃなかった。ただでさえコロナで席数絞ってるだろうに、そんなことも予想できなかった私の見立ての甘さよ。 というわけで劇場に足を運んだものの席が埋まっていて目当ての映画が観れなかったので、それとは別に抽選で当たった映画の…

得意球:ナックルなのに。中身:ストレートな映画

久々に劇場に行ってきました。試写会だったんですけれど、最後に劇場で映画観たのがワンウーだったことを考えるとすでに一月以上も観ていなかったことに。なんというか、まあ、昔と違って映画以外のものが多様になってきているから、というのは経験則から考…

2021/1

「アーヤと魔女」 特段目を見張るものがあるというわけではないのと、後半の駆け足っぷりがすごく気になる程度なのですが、個人的には「母親」ひいては母性の扱いについて色々と思うところがあって、まあこれに関しては私自身がまだ思索をめぐらせるには知識…

11/2020

「スターリンの葬送狂騒曲」 いやー面白かったです。原作のグラフィックノベルは冒頭だけチラッと読んだ覚えがあるのですが、それだけだとここまで笑えるような内容だとはわからなかった。 私は自他ともに認める勉強できない劣等生なので当然ながら歴史も赤…

オンライン試写会、とやらを観る。 

「家なき子 希望の歌声」というやつ。 なんかの童話なのだろうな、とは思っていたのですがかなり有名な児童文学らしいですね。全然知りませんでした、はい。こちらも全く知らなかったのですが、出崎勉監督版のテレビアニメもあったとか。 今回は珍しく吹き替…

2020/10

「オールドボーイ(2003)」 あの長回しは決して洗練されているとは言い難いのですが、それこそがオ・デスの復帰戦である。横スクロールを思わせる真横からのあの観方は、なんだかゲーム的である。というのは、この映画の話そのものが彼とイ・ウジンのゲーム…

2020 7月

「クォ・ヴァディス」 この時期の叙事詩映画ってどれもこれも似たようなものに見えてしまうんですけど。 いや、かなり豪華なんで話自体はぶっちゃけ退屈でもともかく金をかけているので釘付けにはなるんですよね。これに関してはスタントにしもて危ないシー…

6月2020

「タクシー運転手 〜約束は海を越えて〜」 何で日本の配給会社ってこういうだっさい副題つけるんですかね。 それはそうとアメリカの警官が黒人を殺した問題でデモ(というかもはや暴徒ですが)が起こっているときにこの映画を流すNHKの采配のシンクロニシティ…

2020⑤月

「REBOOTED」 12分ほどの短編映画。過去のものとされるストップモーションアニメのキャラクターの悲哀と再起を描いた涙腺もの。主人公の髑髏は「タイタンの戦い」というより「アルゴ探検隊の大冒険」かしら。 手書きのアニメーションやアニマトロニクス(ジ…

2020の2月

「オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主」 死者を見ること、それを受け入れることの断絶。 イェルチンがこの役、というのが今観ると泣けてくるというか、慰めになるというか。 「エアポート75」 あんまり派手な絵は無いのにしっかりどっしりしている。 「ナ…