外国映画
「夜の大走査線」 この町、クズしかいねぇ…。 ポワチエ演じるヴァージルだけが唯一のスマートな人間であるというのは、ただそれだけで白人からの視線を逆照射しているようですらある。 ラストの「歩み寄り」はnaiveな頃の自分だったら素直に「イイエイガダッタナー」…
「オオカミの家」 悍ましいプロパガンダフィルムとしての、「三匹の子豚」。あるいは赤ずきん。その「狼」が暴力性によってではなくナラティブによる懐柔によってマリアを説き伏せる…というより説き解していくそのプロセスに見える。 内的心象風景が「家」と…
おそらく、この夏一番「誰が観に行くんだよこの映画」な映画の筆頭であると思われる本作。そもそもこんな映画が公開すること自体、ほとんどの人は知らないのではないだろうか。それはある意味で当然のことで、言ってしまえばこれは単なるファンムービーでし…
「FLEE」 前から気になっていたのをようやく観る。 観るまではもっとポリフォニックな映画だと思っていたのですが、一人の人間の個人史的な映画だったんですな。 アニメーションというグラフィカルの手法が持つある種の異化効果に加え、演技ではない声がアニ…
「目撃」 久々にイーストウッド映画。本国では最新作(最終作と銘打たれてるようだが)「陪審員2番」がすでに見られるらしいのだが、もちろん私は未見。しかし聞く限りだと本作と類似する点があるようにも思える。 冒頭15分ほどの不倫現場をやらたしつこ…
久々にミニシアターへ。ていうか映画館に行くのすら久々なわけですが、しかしミニシアターにかかるような映画は眠気を押して観るものではないなと。 その上、予約していなかったので良い席が取れず前から二番目の席で首を痛めながら見なければならなかったの…
「キング・オブ・コメディ」 よく考えたらちゃんと観たことなかった。 に、してもである。これすごい怖い、怖いのに笑える。正直、切実さのほうが全面的に展開されてしまっている「ジョーカー」よりもよっぽど切実でしょうこれ。 切実というよりも深刻、とい…
「スノーピアサー」 冒頭のBGMとかいかにも一昔前のアクション映画ぽくて実際そんな感じのディストピア映画なんだけど、各車両のデザインや列車の長さを利用した銃撃シーンの緊迫感などめちゃんこ上手い。それにブラックユーモアのセンスもちゃんと盛り込ま…
「乱れる」 こうじさん!からのおかえりなさいをまさかカット割らずにやるとは 電車の時間の冗長さが叙情になる。 家制度の告発、それが次男によって、未亡人に対するものというのが面白い 「 サンダカン八番娼館 望郷」 「小さな巨人」 なんか冒頭15分のま…
数年ぶりにイメージフォーラム行ってきた。コロナ前後に行ったきりだからざっと数年ぶり。まあそもそも滅多に来ないんだけど。低賃金労働者には電車代を惜しむ守銭奴マインドがありますし、割引料金でないと映画一本も高く感じるゆえ、ミニシアターにはほと…
試写会で観させてもらった「SISU/不死身の男」 いわゆるナチスものだが、まったくもってシリアスなものではなく、むしろバカ映画の類。上映後のトークライブ(なんと二人の内一人は宇川さん)で教えてもらったことなのだが、この映画の監督はハリウッドで映…
「青いパパイヤの香り」 話も映像もジメジメしていてこの時期に見るとすげぇげんなりする。 「そこでそんな音ならすか?」という描写もあったりなんか全体的に変なバランス。 手と足を映すことにやたらと拘りが見える(というか使用人を描くと畢竟こうなるの…
各所で「童夢じゃねーか」「童夢だこれ」というのを聞いて公開終了前に観てきた。 いうほど童夢かな?と思いつつ明らかに狙ったカットがあって「童夢だコレー!」となったりしたのは事実だ。 みなさんはもうお忘れかもしれないが今から10年前(!?)に当…
「フィッシュ・ストーリー」 バタフライエフェクトがやりたいのはわかるけど…まあPKに比べればいいか? 「柔らかい肌」 何気に冒頭の家でのやりとりがワンカットなのですが。 フラストレーションをためにためてからのラストは最高! 「日曜日が待ちどおしい…
前作もウォッチリストには入れていたものの結局観ないまま本作の観賞に至った。のだが、世界観は共有しながらも物語上は前作と直接的に話が連続しているわけではないようです。そういうわけで、なんとなく楽屋落ちというか韓国の俳優事情を知っていた前作を…
「かけがえのない人」 やべぇ。意外と好きかもしれない。こんなべたべたな映画なのに。主人公の青年期の役者がマイケル・ベイ似ているのに。いくら何でもべたべた過ぎるでしょう、と思うのにあそこまで真正面からイチャラブを見せつけられるともうこっちとし…
「善き人のためのソナタ」 初めて見ましたが良い映画ではありませぬか。「シンドラー~」もの、というか。そんなジャンルがあるのかは知りませんが。 シュタージでありながら芸術的感性があるということが、ヴィースラーという人物にとって幸福であったのか…
「幸せなひとりぼっち」 ありがとうトニ・エルドマンにも似ているような、しかし何かこう、向こうよりも愛嬌があるというか。まあツンデレじじいの話なので普通にかあいい。 「映画大好きポンポさん」 10年代後半だろうか。映画語りマンガが増えだしたのは。…
「サラの鍵」 色々と惜しい。テーマ的にももっと深く突っ込めそうな気がしなくもないのだが、ラストの雑な畳みかたといい詰めが甘い。 「天助桟敷の人々」 こう書くと失礼なのだが、フランス映画で三時間越えの古典的映画ということもあって正直見始める前は…
「旅立ちの時」 前に観たことあったよな~と思ったら完全なる初見でした。 しかしそうか、10月31日はリバー・フェニックスの命日だったのですね。 こうして改めて観ると、この存在感はなんなのだろう。「スタンドバイミー」のときは良い感じに悪ガキめいてい…
てなわけでRRR。公開日を忘れていて、テレビで今日公開というのを見かけ「これ今日の内に観ないと絶対劇場に行かないだろうな」という直感が働いた。「バーフバリ」の監督ということで情報が出た当初から気になってはいたのだけれど、「バーフバリ」が都心の…
「82年生まれ、キム・ジヨン」を観た。 原作が邦訳されて日本でも話題になったときから気にはなっていたものの、原作は未だ未読なのですが、もしかして映画の最後の語りって原作にもあるのかしら? だとすればほぼ自伝というか私小説の入れ子構造みたいな感…
「ホフマニアダ ホフマンの物語」 2,3年前に劇場公開された当初から気にはなっていたもの結局見逃していて、今回の特集でようやっと観ることができた次第なのですが、まあ正直なところ当時ほどの熱量があったわけでもないのと仕事終わりで結構ウトウトし…
「 An Eyeful of Sound 」An Eyeful of Sound - trailer on Vimeo 10分ほどの短編。共感覚的な世界の表現としての、音に色や形、動きをつけるというもの。これ説明を読むと「An Eyeful of Sound is a short animated documentary film which takes a selec…
「ベイビー・ブローカー」観てきた。暑すぎて外出ることが億劫すぎて、気づけば今月映画観るのこれが最初という。 にしても宣伝や監督自身のプロモーションに比べて回数少なかったですな。近所のシネコンではスクリーン一つだけな上に一日3回しか回ってなか…
「ホーンテッドマンション」 この時期のCG黎明期の疑似ワンカットの繋ぎ目を見るのが、なんともはや奇妙な感覚が。シームレスにその境目が浮かび上がってくるという。特にラストの車内からズームアウトして車全体を俯瞰していくシーンね。 この三年後にキュ…
「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」 原作知らないけれど「こういうのでいいんだよ」感 「プロフェッショナル」 そして「こういうのがいいんだよ」感 「グッドモーニング・ベトナム」 いや、まあこれ傍から見たらロビン・ウィリアムズ完全…
「隠し剣 鬼の爪」 緒形拳はともかく、どちらかというと柔らかい空気感を持ってる役者たちの必死な演技が楽しい。 侍という矜持とかち合う鬼の爪。侍という、美しく()誇りある生き方を相対化する、ある種のカウンター。 朱に交われば赤くなる、ではありませ…
「ハンターキラー 潜航せよ」 なんだか普通に面白いぞこれ…。 有能、有情、忠誠。臭くなく、それでいて王道な展開を堂々と撮ってみせるこの映画の真っ直ぐさは称揚して然るべきであろう。 それを下支えするのは細かい描写(潜航する際のクルーの斜め立ちなど)…
シネコン感覚で行くもんじゃなかった。ただでさえコロナで席数絞ってるだろうに、そんなことも予想できなかった私の見立ての甘さよ。 というわけで劇場に足を運んだものの席が埋まっていて目当ての映画が観れなかったので、それとは別に抽選で当たった映画の…