dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

2023/4

「かけがえのない人」

やべぇ。意外と好きかもしれない。こんなべたべたな映画なのに。主人公の青年期の役者がマイケル・ベイ似ているのに。いくら何でもべたべた過ぎるでしょう、と思うのにあそこまで真正面からイチャラブを見せつけられるともうこっちとしてもドライブするしかないというか。その割にバイオレンス描写が妙に生々しかったり(誤射でヘッドショットはさすがに笑いましたが)。しかしメイン二人をどこかで見たことあるなぁともやもやしつつ何の映画に出てたっけと中々思い出せずにウィキを観てすっきり。エックス面のサイクロプスとMIシリーズの人だった。しかしこの映画に対して妙に好意的に受け取れているのは間違いなく現在進行形で「ノーマル・ピープル」を読んでいるからに違いない。

 

「奇跡の2000マイル」

犬のくだりはキツかった…しかしなんかこう、いかようにしてこの映画を享受すればいいのか少し悩む。

 

「happy birthday(短編)」

いやいや全然よくねーよ!?てか母親最後置き去りじゃねーか!一発ネタにしてももっと練るか完全にコメディによるかしないとダメだろ。

 

「MARTHA(短編)」

頭の方のジャンプカットとかワンカットとかは中々異様な感じが出ていて良かったと思うのですが、構成はもうちょいどうにかなっただろうと思う反面であれを最後のオチに持ってきたらそれはそれでありふれ過ぎているし、かといってじゃああのラストがトワイライトゾーンの劣化版ではないと言い切れるかどうかという話ではあるのだけれど。

そもそも死ぬことの蓋然性がないんだが。

 

「洋菓子コアンドル」

意図的なんだろうけどコアンドルのパティシエ、アイシャドーやりすぎでしょ。蒼井優との対比としてなんだろうけど。

ていうか正直江口洋介をちょっと舐めてた。どちらかというとトレンディ俳優な印象があったので、あんな繊細でエモーショナルな演技ができるとは思わなんだ。まあ、分かりやすいストーリーライン・過去があるからというのもブーストされてるのだろうが。

 

「42世界を変えた男」

うーんやっぱりチャドウィックだ。役者としての彼の深みのおかげでこの映画の格調が一段上がっている気がする。それが「ブラックパンサー」に繋がっていく、というのはよくわかる。

「それはそうじゃないだろう」と言いたくなるところというのは事実ベースで戦後直後のアメリカであるという時代背景により予め回避できるという強みもある。

ともすれば、チームスポーツとマスキュリニティの結託をある種の爽快感とともに告発した「エニー・ギブン・サンデー」のような自覚性を欠いたままにそれをなぞっていることや女性の描写をあげつらうこともできようが、しかしあくまでジャッキー・ロビンソンという個人を描いた映画である以上はそれはそれで野暮であるわけで。

しかしやはりチャドウィックである。彼がついに怒りを爆発させるところなどは思わずほろりとしてしまったし。

ところで劇中最低最悪の男チャップマン(クレジット前の「その後」ですら徹底して貶められるのはさすがに笑った)を演じた俳優、アラン・テュディック。この人どっかで見た顔だなぁ~と思ったらダークサイドムーンのダッチじゃんすか!

なんかこう、確かに面白い顔の人ではあるのでこういう癖のあるキャラクターを演じさせられると結構印象に残ってしまうものですな。

 

ダンジョンズ&ドラゴンズ

友だちに誘われてなければ映画館で観てなかったと思うが、ギリギリ駆け込みで観れた。TRPGを多少なりとも嗜んでいる友人の誘いだったので、原作がどんなもんなのかという話をされたのもあってか思ったより良かった。序盤はまあまあ鈍重で割とウトウトしがちではあったけれど、ここ最近で観た映画としては素直に楽しめたのは事実だ。

アクションにしてももっさりしたところはなかったし、ラストバトルの魔術&ステゴロ(魔術師のくせに近接強すぎぃ!)の連携とそれを裁く敵の攻勢とか、序盤のアイテムの効果が上手くここで機能していたり、脚本もそれとなくいい仕事してるし。

笑わせようとするポイントは個人的にツボが外れることが多かったのだけれど、それでも笑える部分は笑えたし、総合的に満足度の高い映画であることは間違いない。午後ロー枠で放送されたら間違いなく上位打線になるだろう。

惜しむらくはダイスからモンスターに変形する玩具が国内導入されなかったこと、輸入ショップで予約してたのがなぜ勝手にキャンセルされてたことくらいだろうか。。

 

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

永作が1番ぶっ飛んでるという。ただのバカといえばそれまでなのですが、あそこまで底抜けバカというのはもやは平山小説レベル。

歪んではいるが家族愛みたいなものはある、というのがまた厄介な。

 

「湯を沸かすほどの熱い恋」

オダギリジョーのダメ人間演技。ふと思ったのだけれど、窪塚洋介と好対照に見ることができるのではないかと。

 

建築学概論」

大人のラブロマンス(?)映画ではあるのだけれど、出会いのくだり(マッピング描写)とか地味にツイストが効いていてちょっと新鮮だった。まあ色々とヤバ気な描写はあるのだけれど。