「遠い空の向こうに」
さすがジョー・ジョンストン。といったところでしょうか。しかしジェイク・ジレンホールの目がまだ澱んでいない(失礼)のがなんか新鮮だった。おそらく同時期に「ドニー・ダーコ」があったと思うのだけれど、本作ではああいったダウナーというかエモっぽい感じはなく、かといってナード・ギーク的な厭世的趣もなく、どちらかというとニュートラル。
「スタンドバイミー」の90年代リファイン、と言ってもいいかもしれないが、そこはジョンストンなのでこれ自体がある種のクラシックな佇まいを備えてもいる。いや、単に今の目から見てそう感じるだけなのかもしれないが。
「クイック&デッド」
普通に面白いんですけど、これがコけたというのがよくわからない。
みんなキャラ立ってるし脳天風穴とかいう面白ショットもあるし、楽しい映画であるのは間違いないはずなのに。役者の顔面力も良いし爆発も小気味いい。そういう意味でも午後ロー枠として良いのですが、世間の評価というのもよくわからないものです。
「スクープ: 悪意の不在」
これおそらくは「大統領の陰謀」に対するカウンターとして作られたのだろうけど、制度が機能している、というだけでここまでキレイに見えるものかと、翻って日本の腐敗っぷりがよくわかる。
でも小さくまとまりすぎてる感じも否めなくもない。後半の討議は割と平板だし。いや、ステラが新聞拾うシーンとか良いんですけどね。
「カリスマ」
そういえば通して観たの初めてだった。毎度思うのだが、黒沢映画というのは怖いというよりも「気味が悪い」という感じなのだ、毎度。シーン、というかカットごとの明暗のコントラストが強すぎて笑ってしまうくらいなのだが。
「ワルキューレ」
名誉挽回ドイツ。
「ひとごろし」
松田優作ってこういうへたれキャラもやるんですな。
みんなで叫ぼう、ひとごろし〜!
「ナイアガラ」
PFFの短編。うん…まあ。最初はドキュメンタリーなのかと思ったけど、思うにこれは予算やら演技の都合とかではなかろうか。
まあ窓辺系ですな。
「ある日本の絵描き少年」
同じくPFFの短編。やべっすね、これ。めちゃくちゃ手が込んでるし、投入されているツールも最新のものを使ってるんだと思うんだけれど、それだけになぜPFFに?というくらいインディペンデント感がない。ていうかスタッフ多いんだけど。
「ウォール街」
オリバー・ストーンの中ではなんというか、めちゃくちゃシンプルに楽しめる劇映画ではないだろうか。
しかしそれだけに後続の彼のフィルモグラフィーに比べるといささか批評性に欠ける気がしなくもない。何気にカット数がすごい少なく、ワンカットのシーンが多いので結構大変な気がするぞこれ。
オリバー・ストーンってこういうこと平然とやりますな。ジ・エンドでちょっと笑う。
「ギフト」
ここ最近の午後ローはサム・ライミの作品をまあまあ扱っている気がする。ていうかこれ前も観たな、と思いつつ「キアヌの吹き替え大塚明夫かよ!」というツッコミ…を前に観た時も同じような感想を抱いた記憶。
いや、普通に面白いというか、サム・ライミはスパイダーマンがそうであるようにエモーショナルな人だよな、と。ていうかこれスパイダーマンの前年に公開だったんですね。メイおばさんが出てたりキャストの妙もそうだし、マトリックスの後にキアヌが出てるというのが面白い
「ローグ」
ミーガン・フォックスかと思ったらミーガンじゃねーか!この路線は結構いいのではないだろうか。
スコア(特に後半の戦闘)が地味に良い。あんま印象に残る感じじゃないけど。
「ハスラー」
備忘。
「ザ・デプス」
モンスター出るまでちょっと長いかな…なんか惜しいかんじ。
「トレマーズ2」
そんなつもりはなかったんですけどデプスと連続になるモンスター映画。序盤は前作のある意味でリベンジ的に攻勢に出るのが後半は怪物側のリベンジ。互いのテリトリーを侵し合う攻防戦。新米キャラは嫌いになる手前のウザさなのですが、ちゃんといいやつでもあるという塩梅。
サーモグラフィーといい進化といいエボリューションとかプレデター とかその辺を想起してしまう。
しかしアニマトロニクスすごい。