dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

じゃない方のイップマン

 イップマンの映画といえば一般的にはフォース所持の嫌疑をかけられているドニー・イェンの「イップ・マン 序章」の方でしょう(わたしは見ていませんが)。

が、これの成功を受けていくつものイップ・マン映画が作られたらしく、わたしが観た「グランド・マスター」もその一つでしたとさ。

 

 すごく真面目ぶって割と下手っぴぃな映画という印象ですた。そもそも、イップ・マンという人物について何一つ知らなかったわたしは、この映画を観たあとにウィッキーでイップ・マンについてちょろっと知ったのですが、割と俗っぽい人なんじゃないかと思って映画のトニー・レオンはちょっとシリアス過ぎるなーと思ったわけですが。

公開年を知ってちょっとびっくらしたんですが、これって2013年の映画だったんですね。せいぜいゼロ年代の前期か中期くらいだと思っていたんですよね。アクションシーンのダサさというかマトリックス的ヴィジョンというか。

アクションでカット割りすぎてるし、正直なところチャウ・シンチーの方が全然上手いと思ったりするわけで、ぶっちゃけそこまで面白くはないという気はするし「面白いイップ・マン映画を教えて」と言われてこれを挙げることはないと思う。や、そもそもこれしかイップ・マン映画を観ていないのですがね。

それくらい、割と退屈ではあると思います。ていうか肝心のアクションがなぁ・・・。

 

ですが、あったく楽しめないかというとそんなことはなく、まったく存外なことにアクション以外で良いところがあったとです。

それはチャン・ツィイーです。ていうか彼女が全てと言っていい。個人的には。

彼女のことは名前だけでほとんど知りませんでしたが、この映画における紅一点(正確にはそうでもないんだけど、まあほとんど紅一点と呼んで差し支えないでしょう)でありながらその紅一点ということに懊悩する役どころというのがよい。トニー・レオンに対して優勢だったのもポイント高い。

どうでもいいんですが、彼女「Godzilla: King of the Monsters」にキャスティンされてたんですね。

 

まあ、映画としては個人的にどうでもいい感じなんですが、チャン・ツィイーの魅力に気づかせてくれたということには感謝したい。