dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

BSがすぎょい

ヒートとジャズ大名を見たんですが、いやはやなんというか映画の多様性みたいなものをあらためて認識したような気がしました。

 

 まずヒート。いや、なんとなく午後ロー映画だと思ってたんですよ、最初。チーム強盗ものみたいな感じで。午後ローを馬鹿にしているとかではなく、ねぇ? あるでしょう、色みたいなものが。

 ところがギッチョンてれすくてん。もっとシリアスな内容で驚き桃の木山椒の木ですよ。セリフが上手く伏線として機能しているし、あとガンアクション。市中での銃声の文字通り響く音。マイケルマン監督の作品はこれが初めてですが、ちょっと要チェックですわ。

 

 で、ジャズ大名筒井康隆原作で岡本喜八監督ということでハズレはないだろうと分かっていつつ、実は両名の作品をまともに読んだり観たりするといったことはなかったんですよね、恥ずかしながら。

 うん、ともかく楽しい。ケネス・ロナーガンがユーモアのない人生なんてクソだよクソ(とは言ってないが)と申していましたが、それからするとこの「ジャズ大名」はなんともユーモアに満ちた映画であることか。ともかくテンポや間の詰め方、人物の動作のタイミングなどで笑わせてくれます。いやぁ、観ていて普通に楽しいってこんな感じなんでしょうな。筒井的なかっぺディスも随所に見られつつ、音楽を奏でたままエンドロールにいく潔さよ。

 あと個人的に殿様と次女の松枝姫が好きです。特に松枝姫、別に顔が可愛いとかそういうわけじゃないんですけど、こう、女性らしくしているわけでもない、むしろ男性よりなのに平然としているところに愛嬌があるというか。これは今までにない感じの、すごいいいのです。