「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PRAY」を観る。
観た人の感想でテンポが速い、というのを結構目にしたんですけど・・・うーん?
確かにカット割りの連続とかシーンの切り替えの連続で画面自体はめまぐるしく動くのだけれど、その見せ方自体は「スーサイド・スクワッド」と同じ手法を採用しているためにむしろ鈍重にさえ感じられました、私。
ただまあ、これは明らかに意図したものではあるわけで。
「スーサイド・スクワッド」で受けた部分、つまりキャラクター(というかマーゴっと・ロビー演じるハーレイ)を前面に押し出し過剰に装飾することを今作でも採用し、前作ではさばけなかった「その他のキャラクター」を今回は「その他」にせず一人ひとり描いているのでそこまで気にする人がいないのでせう。
お話は雑ではありますが、「物語」は二の次にキャラクターに注力するその姿勢は801文化に通じる。とはいえ、実のところそれは「スーサイド・スクワッド」からのものであり、その手法を採用し連なる「ハーレイ・クイン」は図らずもフェミニズムの文脈に接近しているようにも見える。
とはいえそこに子細なテクストを読み取れるか、といえばかなり表面的なウーマン・パワーにとどまっているようにしか見えないのですが。
個人的にはハントレスが良かったです。どこかで見た顔だお思ったら「グラインドハウス~」や「スコット・ピルグリム」のメアリー・エリザベスさんだったんですね。
髪型のせいかやや面長に見えましたがぽんこつカワイイ。
まあでもいろんな意味でハーレイ(マーゴっと・ロビー)がジョーカー(ジャレッド・レド)をぶっ飛ばすシーンは欲しかったなぁ、と思います。