dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

2023/10

「his」

視聴環境のせいもあってか、もうなんか啓発映画と言った感じでげんなり。今泉力哉だから結構期待してたんですが、説明的なセリフは多いしなんだかなと。

宮沢氷魚は良かった。というか彼だけが良かった気がする。いや松本姉妹(違)の安牌とか戸田恵子とか良かったんだけど(鈴木慶一そういう使い方かよ)、それだけ。

まあ氷魚が良かったからそれでギリと言った感じ。この人最近はバラエティに出てる気がして、そういうイメージが先行してるせいかこういう静謐なキャラクターができるとは思わなかった。茶髪っぽい髪色も似あっててよい。

反対に藤原さんは表情がバリエーションも乏しいし(日本語字幕付きだったのもあるかもだが)些かエチュード的に振りすぎてなんかリズムが合ってない感じがする。演技がほかの人に比べて先走ってるというか。まあ、それはある意味で渚というキャラクターに合っているといえば合っているのだけれど。

二人の身長差だけは良かったね~ビジュアル的に。BL需要を当て込んだゲイ映画っていうのがもう「弟の夫」に先行されてるし。

それ以外の演出とか話運びとかはガタガタでは。空が公衆の面前でああいうこと言うのとか(もちろん、変だと思っていないからこそという意図はわかるが、それも含め娘に担わせすぎだろと)、問題の立て方がまさに「ザ・啓発」動画を2時間に引き延ばしたといった風情。

メタ的に見るとアウティングの臭いもするし、てかわざわざあの場で言う必要ないだろう、葬儀だってのに。

とまあ、問題意識ばかりが先走って上手く問題を立てられなかった教則映画、と言う感じ。氷魚の美しさを観るのであればこれは良い。

 

「暴力脱獄」

カーウォッシングとブロンドの性的メタファーが面白すぎてあそこしか印象に残らなかった…。

 

「SWAT アンダーシージ」

これ一応、あの良作SWATの続編の続編ということらしいのだが、よくもまあ続けたなこれ。

全体的に普通。アクションがあまりにももっさりというか役者の格闘のへぼさもさることながら編集での誤魔化しもできてないのでちとキツい。けどまあ午後ロー枠としてはこんなもんでしょう。