dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

邦画

異界を現出させる方法~地震雷火事寛治~

まったくノーマークの映画だったのですが、何かの拍子に予告編を目にしまして、その時点で「あーこれやばそう。観なきゃ」と思いuplink吉祥寺へ。 uplink系列は渋谷とか吉祥寺とか、オサレで人の多いところにあったり(渋谷の方はちょっと外れるけど)不必要…

サン月

「地獄の黙示録」 作品そのものよりその撮影のエピソードが語られがちの名(迷)作を、ようやく前編通して観ることができますた。 影の使い方やトランジッションの独特さなど、編集と撮影が凄まじくかっこいい。昔ちらっと見たときは気づかなかったけれど。 …

とんだ埼玉

寝ちゃった。久々に映画観てて寝落ちしてしまった。 まあ友人と一緒に観にいってたので寝てた間のパートは教えてもらえたのですが。 ていうかまあ友人に誘われなきゃ「翔んで埼玉」は確実に観に行かなかったでしょうが。 まあ「テルマエ・ロマエ」とかの監督…

私たちの見たくないノイズを放つ

前回「女王陛下のお気に入り」を観に行った時に予告編がかかって「これ絶対観に行かなきゃ」と思ってたんですよ。余剰的にとはいえ自分が学んでいた分野を題材にしたものだったから、というのもあるんですが単純に傑作のにおいがしたから。 傑作でしたよ。ど…

2月に観た

「ドリームハウス」 どことなくシャマラン風味な気がするのは私だけでしょうか。 冒頭20分くらいでほぼほぼ重要な仕掛けが読めてしまう展開かと思いきや、その仕掛けが中盤であっさり開示されてしまうので、この先どうなるのかと思っていたんですが・・・。 …

こんな時期に試写会かよ

いや本当は試写会に行ってる場合じゃないんですけどね。マジで。 とはいえ当たったものは仕方ないので(何様だ)「盆唄」をユーロライブで観てきました。 本作を手掛けた中江裕司監督についてはほぼ真っ白な知識。会場に着くまで知らなかったんですが監督と…

11月のおまとめを

劇場で観るのと違ってどうしてもながら見だったり睡魔に負けて微睡んでしまうときがあるので、いかんせんテレビで見るものは文章量に如実に表れてしまうのがつらい。 まあ本当に良いと思ったのは単独でエントリーしたりしますが、この辺が今後の課題かなぁ。…

わたしは鈴鬼くんの立ち位置が一番好きです

前々から気になっていたものの、なんとなく足を運ぶ気分にならなかった「若おかみは小学生!」を観てきました。他にもいくつか観たいのはあったんですけど、公開終了が迫っていたのと、劇場で見ないと二度と観ないパターンだろうな、ということで観てきまし…

oz三連

この間、BSプレミアムで小津安二郎のデジタルリマスターが3日連続でやっていて、どれもまともに観たことがなかったので録画して見てて思ったのは、エロいんですよね。 以前、「秋刀魚の味」についてはちょろっと書いたのですが↓ 三連単:二発目 - dadalizer…

SSFF2018ダヨ

最近は中々映画を見にけてなかったのですが、すでに予約していたしせっかくということでSSFF行ってきましたよ。 確か去年の記事もあった気がしますが、まあそれはいいか。 夕方から勉強会があったので今日一日でプログラム全部制覇とは行きませんでしたが、…

閉鎖系から開放系へ

ようやっと湯浅政明の「マインド・ゲーム」を観ました。「デビルマン」はまだ観てない。 なんでしょうね、この人のアニメ観てるとなんとなく原恵一を想起してしまうんですよね。多分、メインストリームとは異なる立場から、その流れに囚われることなく好き勝…

かいけつゾロリを探しに行ったら短編映画2本観れたの巻。ついでに最近観た短編アニメについて

はい。そういうことなんです。 先週の週末、友達にパチンコに誘われたんですが、その友達が「かいけつゾロリ探したいから図書館行こう」と成人の口から聞くにはやや珍しい単語を口にしたことがきっかけで図書館に行くことになり、その図書館でたまたま無料上…

サークルクラッシャーとしての宮崎あおい

いや、前から気になっていた「害虫」を観ましたですが、これ今見るとキャストとかちょい役に木下ほうかとか伊勢谷友介とか芳賀優里亜とか大森南朋とか出ていて面白い。 あと、サチの役に宮崎あおいで夏子に蒼井優というのが今だとむしろ逆のキャスティングの…

西宮さんマジ天使

と書いたのですが、本編をご覧になった方はこの言葉が皮肉であることはわかるでしょう。 「聲の形」(じゃなくてTHE SHAPE OF VOICEですか(失笑))がまさかここまで不快極まる映画だとは思わなんだ。なんかウィキが充実してるのも腹立たしいんですが。 漫画の…

keep shooting ! ゾンビ映画の映画

そんなわけでようやっと「カメラを止めるな!」観てきました。 盗作疑惑とか色々ありましたけど、クレジットでその辺を確認するのを忘れるくらいには楽しんでいました、わたしは。劇場も笑い声で溢れていましたし。でもまあ、そもそもエンドクレジットも楽し…

「死」が生き生きと描かれる世界で死ぬために生きるということ

「ペンギン・ハイウェイ」を観てきました。「カメラを止めるな」と迷ったんですけど、原作未読につきどういう話かまったくわからない状態で「お姉さんの投げた缶がペンギンになった」というあらすじを耳にし、しかもそれがSFであるという情報を仕入れたので…

7月のまとめ

「ヌードの夜」 余貴美子がエロい。 竹中直人がエモい。 椎名桔平がヤバい。 それだけでも十分に見る価値はある。今見ると子犬の使い方とかまんますぎて笑ってしまうのですが、これはクリシェ量産してきたエピゴーネンズの罪過ですのでモーマンタイ。しかし…

未来のミライの試写会に行ってきたよ

気づけば映画館で映画を見るのがひと月ぶりという。 映画館に行く頻度が減ったなぁとは思っていたんですが、まさかこれほどとは・・・。いや、4月から本当に忙しいんですよね。忙しいというか、大変というか。そんなわけで試写会でもないと映画館に足を運ん…

「正しくない」ということは「間違い」でも「誤ち」でもない。だからといって、字面以上の意味があるわけでもない救いのなさ

やたらとフジテレビで特集(という名の映画とはあまり関係のない企画)が組まれていたと思ったら資本入ってたんですね。まあ、こういうところで出資してくれるのはありがたいのでじゃんじゃん(金だけ出して口出しはしないで)やってほしいものですね。 そんなわ…

どっちが死んでるのコレー

黒沢清の「岸辺の旅」 毎度のことながらこの人の映画ってなんか独特ですよね。黒沢清を「叫」で初めて知ったときはそういうのを感じ取るセンサーよりも「なんかつまらないような」といったネガティブセンサーが発動していたのだけれど、少なくとも「岸辺の旅…

クソ野郎の感想

そういうわけで告知(?)していた「クソ野郎と美しき世界」の感想を書こうと思うのですが、その間に「ペンタゴン・ペーパーズ」観に行ったり別でやることがあったりしたり高畑勲関連のツイートをリツイートしまくって感傷に浸ったりしていて、ちょっと整理でき…

3月のまとめ

まとめと表して全然まとめにもなってない、どころか頻繁にまとめるのもどうかということで、今度からは「今月のまとめ」と題してまとめていくことにしました。 あと映画じゃないけどドキュメンタリーとか気になった映像なんかもこっちでちょいちょい触れてい…

R・J・マクレディは怒っていい

この監督の映画って間がすごい伸びる。 だから、2時間を越えるような内容ではないのに2時間を越える長さになる。まだ長編は7作しかないらしいのですが、自分は「横道世之介」しか観たことがないんで、なんとも言えませんが今回の「南極料理人」と見比べる…

まとめ。あとブラックパンサー観てきた

レッドフォードの黒ひげと金髪がアンマッチすぎて笑える。 「明日に向って撃て」が面白かったどす。 ホモソーシャルな感じとか、ラストのあれは「ライルド・バンチ」を想起したりもするし。あと火薬使いすぎていて、2回目の金庫爆破のところで木片が滅茶苦茶…

ラッキービガイルド

結局「ビガイルド」を観てきたわけですが、なんか思っていたのと違いましたが、思っていたのと違ってそこがむしろ面白かった。ほとんどエロシーンはないのに15禁だったのは、コリン・ファレルの足の傷がグロいからだったんですかな。エル・ファニングのエロ…

レベッカ・ファーガソン(※じゃなくてローレン・アレッド)の歌唱力半端ない

「グレイテスト・ショーマン」と呼ばれる映画をようやっと観に行ってきた。 昨日から「シェイプ」「15時17分、パリ行き」「ブラックパンサー」と大作・話題作が公開されているし、そろそろ分散されてくるだろうと思ったら平日の昼から結構な席が埋まっていた…

騙されません、観るまでは

ビガイルド観れば良かったかなぁ。 「グレイテスト・ショーマン」か「ビガイルド」か「blank13」かで迷っていたんですよ。でもまあ、こういうリアルタイムの機会でもないとインディ映画なんて観ないし(そんなこともないけど)?、高橋一生好きだし? 斎藤工って…

異界と下界

「霊的ボリシェヴィキ」を観てきたんだけど、どうしてこの映画を観たのか、本当に謎。 謎といえば、どうでもいいことだが、推薦コメントに上坂すみれの名前があることの違和感が半端ない。いや、この人は大のロシア(というかソ連?)スキーということで知られ…

ゴミ袋と窓と水と火と

黒沢清の「ニンゲン合格」と「ノスタルジア」 まあ「ノスタルジア」に関しては大学の授業でちょっと暑かったし今更、という感じではあるので本当に書くことはないんだけれど、しかしあの夢幻な時間と絵画的とも言える絵ヅラといい、水やら火やらといい、すご…

勝新太郎×高倉健

ナマモノは危険すぎるので、やおい文化に寛容(というか肯定的ですらある)自分でもあまりそちら方面は知らないのですが「無宿」を観て高倉健のあまりに不器用な役柄に食指が動いた。 というのは冗談ですが、高倉健が輝いていた映画であることは間違いないでし…