dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

外国映画

遅ればせながら観てきましたぞ

話題になっている割にあまり大々的な公開はしていない「バーフバリ 王の凱旋」の完全版を観てきました。 前作も世界公開版も観ていなかったのですが、なかなかどうして滅茶苦茶楽しかったです。 いや、インターミッションなしのぶっ通し3時間でまったく退屈…

女は二度決断する(AUS DEM NICHTS)

劇場行ったら朝一の回なのにアベンジャーズの客でごった返していてがすごかった。ていうかウザかった。GW効果もあるんだけど、あんなにイオンシネマに人がいるの見たことないですよ。ほんと、人ごみって嫌いだ。まあ好きな人はそもそもいないだろうけど、わ…

SI PUO FARE!他者はすべてイカレているということ

イタリア映画「人生、ここにあり!」 精神障害者に焦点を当てた、いわゆる社会派な映画ではあるんですが、内容はそこまでかしこまってはいない。むしろ、普遍的なテーマ性を持った映画で、誰が見てもわかりやすい物語になっている。観賞した印象としては理想8…

レベッカ・ファーガソン(※じゃなくてローレン・アレッド)の歌唱力半端ない

「グレイテスト・ショーマン」と呼ばれる映画をようやっと観に行ってきた。 昨日から「シェイプ」「15時17分、パリ行き」「ブラックパンサー」と大作・話題作が公開されているし、そろそろ分散されてくるだろうと思ったら平日の昼から結構な席が埋まっていた…

観たものまとめ

「ブルーベルベット」と勘違いしてたらウディ・アレンの映画だった。 それはともかく面白い。 ケイト・ブランシェットの急に独白する演技の本当に病んでる感じとか最高。 そういえば「シェイブ・オブ・ウォーター」のサリー・ホーキンスも出てましたね。まだ…

神の街の日常

これ超面白い。 北野映画並みに人がぼろぼろ死んでいくし、それが大局的で二元的な善悪に無頓着な(というとやや語弊があるけれど)描かれ方をしていないのがすごいよろしい。 ともかく血は出るし年端もいかない子どもは死ぬし撃たれるし、温室育ちの方には不…

タイの日常とは

そんなわけで、前回の記事の最後で触れていた「ブンミおじさんの森」についてと、あとほんとに一言ですが「ヘッドライト」について。 「地下室のメロディー」のヴェルヌイユ監督作。 この人の映画(といってもこの二つしか観てないけど)ってどうしてもこうも…

ゴミ袋と窓と水と火と

黒沢清の「ニンゲン合格」と「ノスタルジア」 まあ「ノスタルジア」に関しては大学の授業でちょっと暑かったし今更、という感じではあるので本当に書くことはないんだけれど、しかしあの夢幻な時間と絵画的とも言える絵ヅラといい、水やら火やらといい、すご…

と、いうわけで

オールタイムベストに入るくらいの傑作(断言)。早くBD出して欲しい。特典にデュクルノー監督の短編をつけて。 もうね、これから週刊少年ジャ〇ンプに応募しようと思う漫画家志望の人はこれを観ることを義務付けたいくらい。それくらい、この映画にはメジャー…

サスペリアとか色々

週末観賞映画録の続き。 1.「こころに剣士を」 実話ベースの話。どこまでが実話なのか知りませんが、映画にするほどの内容でもないし、脚色に失敗しているのが素人目にもわかる。 有り体に言ってしまえば退屈、だと思います。女教師のくだりを全部削ってフェ…

私は嫌な思いしてるから

「愛の渇き」が面白すぎて「黙って抱いて」の印象が薄れてしまった。 連続で見ていると、どうしても印象の強い方が弱い方を消しにかかってしまっていけない。いや、「黙って抱いて」も全然面白いんですよ。ただ、「愛の渇き」の浅丘ルリ子が強烈すぎて。 そ…

メルキオールとカスパーはどこかいな

よくわからなかった、というのが率直な感想だった。「バルタザールどこへ行く」 監督・脚本はロベール・ブレッソン。名前はたまに耳にするけれど、作品は観たことない。まあ、いつものことですね。 ロバの目線から人間の営み(主に愚を)を静観し、時にはその…

戦争という個人体験

「二十四時間の情事」を観ていて思ったのは、戦争というものは実のところ極めて個人的な体験でしか語りえないのではないか、ということである。 冒頭の10分ほどがほとんど原爆関連の資料映像らしきものが延々と映し出され(合間に情事のカットが挟まれたりは…

続きと死んだライオン

えー買っておいた「CINEMA VALERIA」をようやく読み終わったんですけど、廣瀬純と中原昌也の言っていることが結構同じような論になっていて面白かったです。 なるほどなー、と。ていうか廣瀬純氏のトークの内容はほとんど「CINEMA VARERIA」で言及されている…

童貞の早すぎた春への眼差し

ということで「早春」について。 まずは自分がこの映画を観ている間に思ったこと・感じたことについてダラダラを書きまして、その後に廣瀬純氏の評について書いていこうと思いますです。 ま、ぶっちゃけますと「童貞面倒くさっ!」という映画です。ただ、そ…

X+ギャグ=北野映画

真っ暗な部屋とクレジットからの「武士道」引用(ちょっと調べたら新渡戸稲造は関係なくメルヴィルの創作らしいので「民明書房」のようなものとして受け取りましょう)。この物言わぬ静かさでもって必要なことだけを端的に伝える絵ヅラ。初っ端からエッヂがき…

BSイーストウッド無双

ということでここ最近BSジャパンでイーストウッドが監督した映画がずっとやっているのですが、一番見たかった「グラントリノ」が録画に失敗してやがった。BSプレミアムの方も年間を通して観ていると割とローテが決まっているということに気づき始めたりして…

試写の会

というわけで豊洲に試写会に行ってきました。 日本では宮崎吾朗が声優監修にあたった「西遊記 ヒーローイズバック」ですが、まあ試写会でもなければ見に行かない映画ではありましたので、良かったといえば良かったのだろうか。 えー本編の感想の前にせっかく…

夢想を抱いて溺死した男

というよりは、夢想そのものに溺死したと言うべきか。溺死っていうか、ほとんど縊死に近い気もするけど。 リュック・ベッソンというとロリコンという印象が強い(近作はそういう臭いはしないとはいえ)のだけれど、それは「レオン」とか「フィフス・エレメント…

じゃない方のイップマン

イップマンの映画といえば一般的にはフォース所持の嫌疑をかけられているドニー・イェンの「イップ・マン 序章」の方でしょう(わたしは見ていませんが)。 が、これの成功を受けていくつものイップ・マン映画が作られたらしく、わたしが観た「グランド・マス…

どう見てもDVの共依存です本当にありがとうございました

っていう簡単な話に見れなくもないんだけれど、実はもっと根深いものがありそうです。みんな大好きフェデリコ・フェリーニの「道」。 わたしはそんなに好きじゃないっていうか、そもそも彼の名前だけは知っていても作品はほとんど見たことがない(大体そのパ…

誘惑、そして一シ報いる

クロード・シャブロルの「いとこ同志」という映画。世のマジメくんや私立大学の主に文系学生に見せたい映画ではあったかな(笑)。 50年代のフランス映画ということでどんなアート映画だろうか(偏見)と身構えていたら、意外や意外、普通に面白い映画でびっくり…

と、いうわけで

NHK昨日の今日で「ソニータ」を観てきた。九割九分九分九厘無職状態の今でなければこの軽快なフットワークは取れませんでしょうな。 初アップリンク渋谷だったのですが、まあなんというか実にミニシアター然として雨の日に似合っていてよろしいかと(適当) で…

果たして彼女は感動ポルノとして消費されて終わるのか、それとも

選択というのは些細なときにその重要性が浮き彫りになったりする。 自分の場合は「愛と哀しみの果てに」と「ソニータ」との選択でありました。実は「愛と哀しみの果てに」を観ていたのですが、一時間ほど観てもまったくもって何の感慨もなく、このまま観てい…

ssffの続き

映画観に行ったら嫌なもん観たよ、うん。才能の差というやつだ。あと審査員の審美眼(というかパワーゲームへ言及するべきなのかしら)。 京都明日で短編映画のプログラムは制覇なんですけど、差が激しすぎて困惑ですよこれもー。 とりあえず見た順、あと普段…

昨日からの備忘録

えー昨日の夜にssffっていう東京国際映画祭と連携した短編映画の映画祭の初日がありまして、それを観に行ってきましたので簡単に感想と録画の消化を。 先に消化のほうから。 「60セカンズ」です。このブログでも前に「すげーよかった」と適当な一言を添えた…

プラネタリウム

そんなわけで「プラネタリウム」の感想をば。 まずは役者から軽く触れてこうかしらしらしら。 はい。昨日のエントリーでも触れたからにはまずこの人から紹介すべきか。我らがナタリー・ポートマン。才色兼備の リリー・ローズ・デップ、「コンビニ・ウォーズ…

疑問符だらけの映画

土曜日に「ジュリーと恋と靴工場」を観てきたんですけど、タイトル以上のものは一切出てこないです、はい。 疑問符だらけというのは、人物の行動や見せ方や衣装など演出全般が悉く「え、なんでそうなるんだ?」と観ている間中ノイズだらけになってしまったと…

簡単エゴイスト判定

Q:緊急事態のとき、娘が座席をおばあさんに譲りました。あなたはどうしますか。 ①:褒める ②:こういうときは自分のことだけ考えなさいと叱る。 ①を選んだあなたはご立派な人です。でもいざというときに死ぬかもしれません。 ②を選んだあなたはソグさんです…

國村(コクソン)隼

なんだこの映画・・・というフレーズを何回か使っているため、これ以上使うとテクノロジー同様に陳腐化してしまう恐れがあるんでボキャ貧をどうにかしたいところではあるんですが、なんだこれ。 韓国映画のコクソン。結構話題になっていたのですが近所の映画…