dadalizerの映画雑文

観た映画の感想を書くためのツール。あくまで自分の情動をアウトプットするためのものであるため、読み手への配慮はなし。

タイの日常とは

そんなわけで、前回の記事の最後で触れていた「ブンミおじさんの森」についてと、あとほんとに一言ですが「ヘッドライト」について。 「地下室のメロディー」のヴェルヌイユ監督作。 この人の映画(といってもこの二つしか観てないけど)ってどうしてもこうも…

映し撮るという行為

ゾンビ映画。 この言葉が人々にポップな印象を与え、軽さすら匂わせるようになったのはいつからだろうか。言うまでもなく、その言葉の根っこにいるのは間違いなくジョージ・A・ロメロであることに異論はないだろう。 しかし、キッチュさや作りやすさから粗製…

合衆国の敵

トニースコットの「エネミー・オブ・アメリカ」が予想より面白かった。 いや、なんというかともかくかっこいいんですな。 オープニングのちゃかちゃかしたモンタージュとか、劇中ひっきりなしに行われる追跡劇も、盗聴や衛生からの情報をやりとりして主人公…

奇形者(フリーク)の悲恋の物語としてのオリジナルキングコング

長野から帰宅して録画していた「キングコング」を観ましたですよ。 テレビで観ているとアス比の違いが露骨で、画面両サイドの黒い長方形のスペースに対して「テレ東だったらここに番組の広告入れるんだろうなぁ」なんて思ったり、まあ過去の作品を観ていると…

ゴミ袋と窓と水と火と

黒沢清の「ニンゲン合格」と「ノスタルジア」 まあ「ノスタルジア」に関しては大学の授業でちょっと暑かったし今更、という感じではあるので本当に書くことはないんだけれど、しかしあの夢幻な時間と絵画的とも言える絵ヅラといい、水やら火やらといい、すご…

リバイバル上映とかプロミスとか

「インターステラー」のリバイバルがやっていたので観に行ったり「チョコレートドーナツ」を観たり、今日は「THE PROMISE~君への誓い~」を観に行ったり、録画してた「ヴァージン・スーサイズ」を観たりしてました。 「インターステラー」も「チョコレート…

と、いうわけで

オールタイムベストに入るくらいの傑作(断言)。早くBD出して欲しい。特典にデュクルノー監督の短編をつけて。 もうね、これから週刊少年ジャ〇ンプに応募しようと思う漫画家志望の人はこれを観ることを義務付けたいくらい。それくらい、この映画にはメジャー…

闇落ちした魔女vs踏み止まった魔女

「RAW 少女のめざめ」が最高すぎて今すぐに感想書きたいくらいなんですが、これから公開研究発表会を見学しにいくので帰宅してから書く。これ東京でも一館しかやってないのが不思議なくらい傑作ですよ。しかしなんだ、「愛の渇き」とか「サスペリア「RA…

サスペリアとか色々

週末観賞映画録の続き。 1.「こころに剣士を」 実話ベースの話。どこまでが実話なのか知りませんが、映画にするほどの内容でもないし、脚色に失敗しているのが素人目にもわかる。 有り体に言ってしまえば退屈、だと思います。女教師のくだりを全部削ってフェ…

私は嫌な思いしてるから

「愛の渇き」が面白すぎて「黙って抱いて」の印象が薄れてしまった。 連続で見ていると、どうしても印象の強い方が弱い方を消しにかかってしまっていけない。いや、「黙って抱いて」も全然面白いんですよ。ただ、「愛の渇き」の浅丘ルリ子が強烈すぎて。 そ…

メルキオールとカスパーはどこかいな

よくわからなかった、というのが率直な感想だった。「バルタザールどこへ行く」 監督・脚本はロベール・ブレッソン。名前はたまに耳にするけれど、作品は観たことない。まあ、いつものことですね。 ロバの目線から人間の営み(主に愚を)を静観し、時にはその…

ダムの守護者

ちょっとした機会があって「the dam keeper」っていう短編アニメを観たので感想を。 2015年のアカデミー賞で短編アニメーション部門にノミネートされたものなので、知っているかたは知っていると思う。 あと、どういう経緯かよくわからんのですがNHKでこれを…

週末録画録

コッポラの「ドラキュラ」 ファンタジーとしてよくできていて、衣装とか特撮とかセットとか、そういうのを観ているだけでも楽しめてしまう。なんというか、この映画に限って言えばリドリー・スコット+ティム・バートンというか。 「ブレードランナー」「グラ…

人間というコンプレックス

主演がフランシス・マクドーマンドってことで、「ダークサイドムーン」以来のファン(ってほどでもないけど)であるわたしは足早に劇場に向かいました。 「ダークサイドムーン」で政府高官で強い女を演じ、その後に観た「プロミスト・ランド」でゴリラことマッ…

戦争という個人体験

「二十四時間の情事」を観ていて思ったのは、戦争というものは実のところ極めて個人的な体験でしか語りえないのではないか、ということである。 冒頭の10分ほどがほとんど原爆関連の資料映像らしきものが延々と映し出され(合間に情事のカットが挟まれたりは…

壊れるも情、壊すも情

なにこれ超面白い。市川崑の中では今のところ一番好きかも。 というか、大概の人はそうではなかろうか。 それを示すように、事後認識ではあるもののの監督自らドラマ枠で作り直しているし、一昨年もバカリズムの脚本で同作のリメイクドラマを作っていたらし…

見たものまとめ

「バグジー」 ベンジャミン・シーゲルという実在したギャングの実話をもとにしたフィクション映画。カジノ天国であるラスベガスを作った大きな要因がこの人にあるということをこの映画で知ったのですが、まあ楽しい映画でした。 例のごとくBS系列だったので4…

そんな映画で大丈夫か?

(傑作とは決して言い難いし率先しておすすめする映画ではないが)「大丈夫だ、問題ない」 マシュー・マコノヒーが完全にエルシャダイのルシフェルだったし、多分映画を見た多くの人がそう思ったことでしょうな。 わざわざ記事を一本作るだけのモチベーション…

2回目行ってきた

いろいろあって「デトロイト」の二回目を観に行ってきた。 2回目を観に行ってきて気づいたことがあったので。 1回目は感情を揺さぶられすぎて、感想をまとめるにあたって情緒の面にばかり気が行き過ぎてしまったのですが、2回目ということもあってある程…

デトロイト

劇場 で落涙したのは「この世界の片隅に」を観たとき以来だろうか。 涙腺の脆い自分は映画を観ていても結構な頻度で目に涙をためることはあるのですが(リベンジのオプティマスが爆発したときでさえジワっとくる)、涙が頬伝うほどいっぱいになることはそんな…

ライアン・ゴズる

「ネオン・デーモン」の監督であるレフンの作品ということで「ドライブ」っつー映画を観たどす。勝手知ったるような言い方ですが、レフンについては何も知らないんですよね。ただ、「ネオン・デーモンって映画面白そうだなー監督はレフンって言うんだー」と…

勝新太郎×高倉健

ナマモノは危険すぎるので、やおい文化に寛容(というか肯定的ですらある)自分でもあまりそちら方面は知らないのですが「無宿」を観て高倉健のあまりに不器用な役柄に食指が動いた。 というのは冗談ですが、高倉健が輝いていた映画であることは間違いないでし…

人面疽

「バスケットケース」 ヘネンロッターの名前は耳にする割に作品についてはほとんど知らなかったなぁ、と思いつつ鑑賞。完全に人面疽な映画でしたが、なかなかどうして愛嬌のある(?)映画でした。 まあ見た瞬間に「これカルト映画の類だろうなぁ」と思ったので…

観た映画まとめ

アそんなわけで録画の消化(って言葉はあまり好きではないのだけれど) 1.「ニュースの天才」 ニュー・リパブリックという雑誌の記者が捏造した記事に関する実際の事件をもとにした映画。アナキンことヘイデンが主役ということで一応観ましたです。 割と演出が…

続きと死んだライオン

えー買っておいた「CINEMA VALERIA」をようやく読み終わったんですけど、廣瀬純と中原昌也の言っていることが結構同じような論になっていて面白かったです。 なるほどなー、と。ていうか廣瀬純氏のトークの内容はほとんど「CINEMA VARERIA」で言及されている…

童貞の早すぎた春への眼差し

ということで「早春」について。 まずは自分がこの映画を観ている間に思ったこと・感じたことについてダラダラを書きまして、その後に廣瀬純氏の評について書いていこうと思いますです。 ま、ぶっちゃけますと「童貞面倒くさっ!」という映画です。ただ、そ…

※童貞を弄るのは危険なのでおやめください

とかなんとか。 観に行ったのは「早春 DEEP END」のデジタルリマスターですた。映画はもちろん面白かったんですけど、そのあとの廣瀬純氏のトークショーも面白かった。というかトークショー目当てでもあったんですけど、「早春」から小津安二郎の映画に出て…

X+ギャグ=北野映画

真っ暗な部屋とクレジットからの「武士道」引用(ちょっと調べたら新渡戸稲造は関係なくメルヴィルの創作らしいので「民明書房」のようなものとして受け取りましょう)。この物言わぬ静かさでもって必要なことだけを端的に伝える絵ヅラ。初っ端からエッヂがき…

BSイーストウッド無双

ということでここ最近BSジャパンでイーストウッドが監督した映画がずっとやっているのですが、一番見たかった「グラントリノ」が録画に失敗してやがった。BSプレミアムの方も年間を通して観ていると割とローテが決まっているということに気づき始めたりして…

さーいしょかーらこうなるこーとがわかってーたーみーたいーにー

サム・ライミってこういう映画撮るんだなぁ・・・。 ライミといえば「スパイダーマン」か「死霊のはらわた」どちらか、というのが世代ごとの印象として強いと思うのですが、どっちに親しんでいるにせよ「シンプル・プラン」はライミの作品と言われてもパッと…